校長室より

最新号 褒めるのは成果か?努力か? 令和元年7月17日発行

 

  

 25メートルを泳ぐことができた、テストで100点を取った、「日本語好きだけん」の暗唱に合格したなど日々の生活の中で子どもが何かを達成する、できるようになる場面があります。
そんな時、子どもと一緒に喜びたくなります。褒めたくなります。保護者の方々も同じでしょう。例えば、初めて25メートル泳げるようになった時、次のどちらの言葉をかけられますか。


(1) やったじゃない。25メートル泳ぎきるなんてすごいね。なかなかできないよ。
(2)よく頑張ったね。きつくても水泳の授業で一生懸命練習してきたからだね。


 (1)は、できるようになったこと、その成果に着目して褒めています。一方(2)は、できるようになるまでの頑張りや努力に着目した褒め言葉です。


 どちらも褒めていることには変わりはありません。大して変わりはないように思えます。しかし、心理学では(2)の褒め言葉が重要であると指摘されています。なぜでしょうか。(1)の褒め言葉ばかりが続くと子どもはできたかできないかだけに目を向けるようになります。成果だけを気にするようになります。一方、(2)の褒め言葉を浴び続けた子どもは、頑張ること、努力することの大切さを意識するようになります。ですから少しぐらい成果が出なくても頑張り続けることができるようになるというわけです。


 以前、全国的に有名な野球部の監督さんが興味深い話をされていました。それは、才能に恵まれた者よりも、そうでない者の方が上手くなっていくことが多いというものです。ある技能を教える時、才能のある者はコツをつかむのがはやく、短時間の練習で習得することができる。しかし、才能のない者はそうはいかない。繰り返し練習し、長い時間をかけてやっと身につけることができるようになる。


 前者はできるようになると練習をやめてしまう。しかし、後者は練習すること、努力することの大切さを自覚しており、練習をやめない。その意識や姿勢の違いが日々の取組の差となり、結果的には才能のない者の方が上手くなっていくことが多いということです。


 1学期もあと一週間。金曜日には通知表を渡します。結果だけではなく、この日に至るまでの過程、努力や頑張りについて話をしていただけるとありがたいです。一生懸命をかっこいいと思える。頑張りや努力に価値を見出せる。そんな子どもたちを育てていきたいですね。

 

 

バックナンバー (別ウインドウが開きます)


第1号 共に高まる 4月10日発行
第2号 子どものよさに目を向けて 4月15日発行
第3号 自分への問いかけ 4月21日発行
第4号 ゆっくりと元のペースへ 5月7日発行
第5号 子どもの話を聞くとき 5月13日発行
第6号 家族の支え 5月20日発行
第7号 「も」を以て貴しとなす 5月27日発行
第8号 ご協力ありがとうございました 6月4日発行
第9号 授業で培う思いやり 6月10日発行
第10号 玄関のメッセージ 6月17日発行
第11号 友を思う心 6月24日発行
第12号 雨のうた 7月2日発行
第13号 チャレンジする心 7月9日発行
第14号 褒めるのは成果か?努力か? 7月17日発行

 

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