校長室より

最新号 授業で培う思いやり 令和元年6月10日発行

 

  

 先週の全校集会で、ある授業場面の動画を見せました。2年生の道徳の授業です。

 

「本当の友達とは、どんな友達だと思いますか?」という問いに対して、由美さんと咲さんがペアで話し合っています。


 由美さんが「やさしい人で、一緒に遊ぼうと言ったら遊ぶ友達」と話します。咲さんは、その発表に拍手しますが、自分の考えは言いません。

 「咲ちゃんは?」と促されても、少々困った表情で黙ったままです。由美さんは、そんな咲さんを見て、じっと発言を待っています。咲さんも一生懸命考えている様子ですが、言葉が出てきません。


 20秒ほどたった頃、由美さんは「分からん?」と尋ねました。それに黙ってうなずく咲さん。その咲さんの様子を見てちょっと思案気な表情を見せる由美さん。それでも相手を見て発言をじっと待っていました。


 さらに20秒ほどたった後、由美さんが口を開きます。「例えば、勉強で分からない時に教えてもらったり、音楽で何々をちゃんとしたらできるよとか教えてもらったりしたことない?」


 それに対して、小さい声で「ある。」とうなずく咲さん。由美さんはその返事を聞き、
「だったらそれを言おうか。」と咲さんを促しました。

 

 由美さんは、なかなか言葉が出ない咲さんをじっと待っています。何を言いたいだろう、どんなことを考えているのだろうと相手の立場になって考えようとしています。


 ですから、相手の状況を考え、こんな経験はないかと問いかけ、一緒に考えようとしているのです。


 「相手の考えをしっかりと聞きたい、分かりたい」と思えば、自然と相手を見て話を聞きます。意味がよく分からない時に、「例えばどういうこと?」と質問したり、「つまり、~こと?」と確認したりします。

 このような言動は、相手を尊重し、思いやろうとする心から生まれてきます。本年度の目標は、共に高まっていく「学び合い」です。それは、互いを思いやり、大切にしている環境の中でこそ可能になると考えます。


 6月は「人権月間」。授業を通して互いを大切にする心を育んでいきたいと思います。

 

 

 

 

バックナンバー (別ウインドウが開きます)


第1号 共に高まる 4月10日発行

第2号 子どものよさに目を向けて 4月15日発行

第3号 自分への問いかけ 4月21日発行

第4号 ゆっくりと元のペースへ 5月7日発行

第5号 子どもの話を聞くとき 5月13日発行

第6号 家族の支え 5月20日発行

第7号 「も」を以て貴しとなす 5月27日発行

第8号 ご協力ありがとうございました 6月4日発行

第9号 授業で培う思いやり 6月10日発行


 

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