第75回卒業証書授与式

◎3月4日(金)、第75回卒業証書授与式を挙行しました。コロナ対応で様々な規制の中、108名の卒業生は立派な態度で本校を卒業しました。感動的な卒業式でした。


【 式辞 校長 村田和人 】

【 式 辞 】          

 寒かった冬がいつの間にか、あたたかな日差しへと代わり、春が巡ってきました。春は別れの季節とも言われます。しかし今日の別れは、卒業生の皆さんの希望と喜びにつながる別れでもあります。

卒業生との別れを惜しみ、また、新たな門出を祝う、この春のよき日に、本校第75回卒業証書授与式を挙行できますことを、心から嬉しく思います。

只今、無事に108名の卒業生の皆さんに卒業証書を授与することができました。

卒業生の皆さん、御卒業、誠におめでとうございます。

先ほど皆さんが手にした卒業証書は、皆さんがこの鹿南中学校で友だちと共に学び、喜び、時に悩み、苦しんだ、そんな3年間を立派に頑張り抜くことができた証です。

二度と戻ることのない3年間の歴史の詰まった卒業証書の重みをしっかりと受け止め、今日まで皆さんを支えてくれたご家族、友だち、先生方に思いを馳せてほしいと思います。

鹿南中から旅立つまさにこの瞬間、みなさんの脳裏に去来するものは何でしょうか。中学校の3年間を振り返ると、きっとさまざまな出来事が思い出されることでしょう。

私にとって、鹿南中で君たちと時間を共有できたのは、1年間でした。

しかし私にとっては忘れ得ぬ感動がたくさんあった1年間でもあります。

朝、正門に響く、朗らかな挨拶の声。純朴、素直、元気はつらつ(・・・・)だった男子の皆さん。そして、誠実、謙虚、寛容だった女子の皆さん。

非常に対照的な男子と女子のコンビネーションによって、鹿南中ならではのすばらしい学年文化、学校文化の風が吹いていました。

この1年を振り返れば、まずはコロナウィルス感染対策のために午前中に見所を凝縮した体育大会。

そして1分1秒気を抜かず、完全燃焼を目指した応援団の生徒達。

勝利の栄光を目指し、クラスが一つになった合唱コンクール。

12月に行った校内マラソン大会では、声を限りに応援する君たちの姿を見て、深く感動しました。

コロナ感染拡大防止のために、楽しみにしていた修学旅行もとうとう中止となるなど、学校生活のいたるところで窮屈な思いをしているにも関わらず、いつも笑顔で、前を向いて進み続ける君たちの姿に、私達もずいぶん励まされたと思います。

担任の先生方と共に力を合わせて、充実した学校生活を創り上げようとする君たちの姿を見ることができて、本当に嬉しく思いました。

そうした場面をたくさん見せてくれた君たちに心から感謝します。

それでは、皆さんの卒業にあたり、2つの言葉を贈ります。

1つ目は、「天地万象、皆我が師」。

これは私が卒業した高校の校歌の一節であり、私の座右の銘の一つです。自分の身の周りにいる存在は、すべて自分の先生と心得、謙虚な気持ちで生きていきなさい、という意味です。

明日から皆さんはそれぞれの道を歩き始めます。楽しいこと、うれしいことばかりではありません。苦しいこと、つらいこともたくさんあります。学校、職場、人間関係、いろいろな場面でたくさんの試練が待っていることでしょう。しかし、そうした試練に決して負けず、立ち向かっていってほしいと思います。

そして、今、この苦しみ、この試練でいったい自分は何を学べるのだろうか、どう成長していけるのだろうかと、その試練を自分が一人前の人間になるための課題として受け止め、それを、生きていくエネルギーに変えていってほしいと思います。

決してへこたれず、一つ一つの試練を乗り越える度に人間としての器を大きくしていってほしいと思います。

2つ目は「礼場時襟」です。「礼を尽くし、場を清め、時を守り、襟を正す。」 

「礼」は、誰にでも笑顔で挨拶し、素直に「ありがとう」、「すみません」と言える謙虚な心。

(じょう)」は、整理整頓を心がけ、身の周りだけでなく例え他人が(よご)したものでも綺麗にしようとする奉仕の心。

「時」は、時間厳守は人としての最も基本的で大切な約束事と思い、人を決して待たせない規律の心。

「襟」は、常にTPOを意識し、場面場面に応じた身なりを意識し、状況に応じた適切な服装や行動を心がける自律の心。

謙虚な心、奉仕の心、規律の心、自律の心。この4つの心を忘れさえしなければ、きっとたくさんの人から応援され、支えられ、豊かな人生を歩むことができると思います。

「礼場時襟」を徹底できれば、これから君たちがどの道に進み、どの世界で生きるにしても、必ず信頼される人になっていくことができます。いつまでも忘れず、実践してください。

今、鹿南中学校は、どこに出しても自慢できるすばらしい状況にあります。

明るく、優しく、素直な生徒。笑顔と同時に緊張感溢れる授業。先生と部員によってつくられる部活動。自主自律の学校づくりを目指し日夜がんばる生徒会等々、みなさんのすばらしいリードのおかげで、鹿南中は、綺麗で澄み渡った空気、文化に溢れています。

4月からみなさんはそれぞれの高校で学ぶことになると思いますが、外から鹿南中を見つめ直すことで、必ずその良さ、すばらしさ、そして先生方のあたたかさ、幼馴染のありがたさなども実感することでしょう。

この鹿南中の卒業生であることを誇りとし、それぞれの場所で精一杯活躍し、この鹿南中にとどくような風を巻き起こしてほしいと思います。

皆さんにとってコロナに始まりコロナで終わる、そんな3年間でした。何となく中学校生活が始まり、何となく終わっていった、そんな思いを持っている生徒もいるかもしれません。

その分、4月から始まる高校生活を120%楽しんでほしいと願っています。

最後に、保護者の皆様方、9年間の義務教育の修了に際し、これまで15年という長い間、昼夜を問わず温かい愛情を注ぎ育てられた皆様のお喜びもひとしおのことと思います。心からお慶びを申し上げます。

この3年間、本校の教育に対し、ご理解とご支援をいただきましたことに厚く御礼を申し上げます。

また、この度、卒業生の皆さんから、卒業記念品としてテント一張りをいただきました。重ねてお礼を申し上げます。

それでは、卒業生の皆さん一人一人が、「鹿南プライド」を胸に、豊かで、幸せな人生を歩んでいくことを祈念して式辞とします。

    

令和4年3月4日  熊本市立鹿南中学校長 村田和人

 


 【送辞 生徒会長 高山さん】

【 送 辞 】

 

 一雨ごとに暖かくなり、春の訪れを感じる今日の佳き日に、卒業を迎えられる先輩方、ご卒業おめでとうございます。先輩方と過ごす時間はこれで最後だと思うと寂しい気持ちでいっぱいです。

昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルスが影を落とし、様々な行事が中止、延期となりました。先輩方と過ごした時間は例年より短くなりましたが、先輩方は常にリーダーシップをとり、私達在校生をリードしてくださいました。

五月の体育大会。先輩方は応援団を中心に率先して声を出し、ダンスでは、一から作った振り付けを私達下級生にも分かりやすく教えてくださいました。また、クラス対抗リレーでは、三年生全員が、団優勝のために一生懸命走っている姿に、私達も応援に熱が入りました。体育大会での先輩方はとてもかっこよく、輝いて強く印象に残っています。

私が一番感動したことは、合唱コンクールです。連日、先輩方が練習されていた姿は、とても印象深く、記憶に残っています。授業中だけでなく、昼休みや放課後の時間も使い、美しいハーモニーに磨きをかけていらっしゃいました。

どのクラスも、金賞を取るという強い気持ちで練習されていて、聞こえてくる歌声に、毎回感動し、圧倒されていました。

部活動は、先輩方との距離が一番近い時間でした。一年生の頃、先輩方の姿に憧れを抱き、吹奏楽部に入部したことを今でも鮮明に覚えています。

部活動も新型コロナウイルスの影響で、様々な大会やコンクールが中止になることが相次ぎました。念願のコンクールでは、先輩方の姿に感化され、金賞を取りたいという思いがさらに強くなり、練習により熱が入りました。技術だけでなく、先輩としてのあるべき姿をみせてくださいました。

いよいよ4月から私達が最上級生となります。まだまだ先輩方には程遠いですが、私達生徒会執行部を中心に、先輩方が築き上げてこられた明るく、協力し合える鹿南中を引き継いでいきます。

さらに「NEXT STAGE」に込められた思いと共に、新しいスローガンである「チャレンジ&チェンジ」に基づき、様々なことにチャレンジし、鹿南中をより発展させていきたいと思います。これからの取り組みを暖かく見守っていてください。

先輩方は、四月から新しい道を歩き出されます。これから、多くの人と関わり、様々な経験をされる中で、大きな壁に直面することもあると思います。そんな時は鹿南中で過ごした日々、目標に向かって努力したこと、共に高め合った仲間のことを思い出し、自分らしく前に進んでいってください。

私達在校生一同、いつまでも先輩方を応援しています。感謝の思いは尽きませんが、これからのさらなるご活躍とご健康を心から祈念し、送辞といたします。

令和4年3月4日  在校生代表 高山 愛

 


【 答辞 元生徒会長 永原君 】

【 答 辞 】

 

雲の間から差し込む日差しが春の訪れを感じさせる今日の良き日に、私達108名は思い出多き鹿南中学校を卒業します。今、中学校生活を振り返ってみると、みんなとの様々な思い出が鮮明に蘇ります。

三年前の春、私達はぶかぶかの制服を身にまとい、不安を抱えながらも期待を胸に秘め、この鹿南中学校に入学しました。

自分の教室に向かうと、知らない人達ばかりでとても不安でしたが、やさしい先輩方や先生方、そして、同級生たちと過ごしていく中で、学校生活に徐々に慣れていき、三年後の今、その抱えていた不安は消え、当時、知らなかった人たちとは、一緒に泣いたり、笑ったり、たくさんの時間を共有する大切な友達になれたことを私は幸せに思います。

私が中学一年生の時、最も記憶に残っているのは、集団宿泊です。集団宿泊ではみんなと協力して長い距離を歩いたり、声を合わせてペーロン船をこいだり、みんなとうまく助け合えたことで、それまで以上の絆を築き、集団行動において大切なことを学べたと思います。

それから、さまざまな行動を終え、とうとう第一学年の終わりを迎えようとしたとき、突然現れた新型コロナウイルスにより、私達の日常が奪われました。

学校は長期の休みとなり、今まで経験したことのないような不安な日々を送ることになりました。それまでは当たり前であったことがそうではなくなり、友達と会うことさえできない寂しさや、いつまでこの状態が続くのか、先が見えない不安に、圧し潰されそうになることもありました。

しかし、それと同時に、今までの当たり前だった日常がどんなに大切であったのか考えさせられました。

 そして長い休みを終え、久しぶりに友達と会うことができた時の喜びは今でもはっきりと覚えています。

 また、二年生になったということで、一つ下の後輩に、初めて先輩と呼ばれ、照れくささを感じていたこともつい昨日のことのように思い出されます。

 以前のような日常を取り戻しつつあった時に、学校行事が縮小、中止になるかもしれまいという悲しい知らせがやってきました。

 二年生の最も大きな行事である修学旅行が中止になると聞かされた時には、正直、コロナウイルスに対して、どうすることもできない感情をため込み、心身ともに疲れることもありました。

 しかし、一つ上の先輩方が卒業し、ついに私達が最上級生である三年生になろうとしていた時、先生方の提案により修学旅行の代わりとなる行事を企画することになりました。正直、修学旅行の代わりになる行事なんて無理なのではないだろうかと思っていました。しかし、今、思い返してみると、自分たちが企画し、それを実行するといった、例年の中学生では経験することのできないことができたということは、いい経験になったのではないかと思います。

 私たちは一年間、NEXT STAGEのスローガンの下、様々な行事に参加して、たくさんの経験をしました。その中でも、私が心に残っているのは、体育大会と合唱コンクールです。

 三年生になって初めての行事である体育大会はコロナウイルスの流行によって短縮されました。はじめは、団練習で各団声が出ておらず、帽子の忘れ物や集合場所への遅刻などまとまりがなく、このままでは体育大会を成功させることができるのかとても不安でした。そのような時に三年生を中心とした応援団のリーダーが懸命に声出しや呼びかけをする必死な姿を見て、みんなの気持ちが少しずつ変わっていくのを感じました。一生懸命声を出す人が増え、徐々に団がまとまっていき、うまくいかないことがあっても助け合い、みんなが体育大会を成功させよう!という強い気持ちで本番を迎えることができました。

 午前中だけの開催になりましたが、生徒が主体となり一人一人が「優勝」という一つの目標に向かって精一杯頑張れた素晴らしい体育大会になりました。

 特にクラス対抗リレーでは、一秒でも速く走り、そして正確にバトンを渡すため、前走者とコミュニケーションをとったり、クラスで作戦を立てて実行したりなど、体育大会を通して、仲間との絆がより一層強くなったと思います。

 合唱コンクールはコロナウイルスまん延防止のため、各クラス、十分に練習をすることができず、最初はクラスにまとまりがありませんでした。歌声が小さかったり、練習に真面目に参加しない人がいたりして苦労がたくさんありました。

 しかし、リーダーが休み時間や放課後などの自分の時間を削ってまでクラスのために動いてくれたり、担任の先生が一生懸命サポートしてくださったりしました。

 そのような献身的に頑張っている人達のエネルギーが全体に伝わっていき、みんなの気持ちが少しずつ変わっていきました。それぞれが練習方法を考え、歌い方を工夫しながら、たくさんの試行錯誤を重ねて迎えた本番、みんなの姿が本当に輝いて見えました。緊張しながらも練習の成果を発揮し、全員が一丸となって取り組めた最高の行事になりました。

 出合ってから三年、いつも面白いことを言ってクラスの雰囲気を盛り上げてくれた人、毎日元気いっぱいで、みんなに笑顔を分けてくれた人、困った時相談に乗ってくれた人、私達はそんな友達がいたからこそ、今日という日まで頑張ってこれたのだと思います。

 共に泣いたり笑ったりするのもこれで最後だと思うと、とても寂しく思います。これから別々の道をすすむことにはなるけれど、共に過ごした三年間が私達をつなげてくれます。そんな三年間をありがとう。みんなと出会えて本当によかった。心からそう思います。

 先生方、三年間、熱いご指導ありがとうございました。一人一人に親身になって寄り添い、時には厳しい言葉をかけられることもありましたが、そのような言葉の中には、私達生徒のことを思いやる先生方の温かみが感じられました。

 時には厳しく、時には優しい生徒思いの先生方が今まで私達を支えてくださいました。先生方に出会えたことに感謝しています。今まで本当にありがとうございました。

 そして家族へ。この三年間、私達は家族の愛に支えられました。時には叱られ反発することもありました。それでも、いつも私達を優しく見守ってくれる家族。いつもは照れくさくて言えないけど、心から感謝しています。三年間本当にありがとう。これからもよろしくお願いします。

 この三年間、いろいろなことがありました。嬉しいこと、楽しいこと、辛いこと、悲しいこと。そんな日々をみんなと過ごしたことで、私達は成長することができたと思います。

 そんなたくさんの時間を過ごした鹿南中を卒業するのは寂しいけれど、ここで身につけたことを糧に、日々、何事にも一生懸命、生きていこうと思います。今までお世話になったすべての方にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 最後になりましたが、今までお世話になった鹿南中学校の更なる発展を祈り、答辞とさせていただきます。

 令和4年3月4日 卒業生代表 永原大輝

 

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