「熊本市教員等の資質向上に関する指標」の活用について
熊本市教育委員会
「熊本市教員等の資質向上に関する指標」の活用について
1 はじめに
グローバル化や情報化の進展により、教育を巡る状況の変化も速度を増している中で、教師自身も 高度な専門職として新たな知識・技能の修得に継続的に取り組んでいく必要が高まっています。また、 オンライン研修の拡大や研修の体系化の進展など、教師の研修を取り巻く環境も大きく変化してきま した。 このような社会的変化、学びの環境の変化を受け、令和の日本型学校教育を実現する「新たな教師 の学びの姿」として、教職生涯を通じて探究心を持ちつつ主体的に学び続けること、一人一人の教師 の個性に即した個別最適な学びの提供、校内研修等の教師同士の学び合いなどを通じた協働的な学 びの機会確保が重要となっています。 こうした新たな教師の学びを実現するとともに、また、改正教特法によって制度化された公立の小 学校等の校長及び教員の任命権者等による研修等に関する記録の作成及び資質の向上に関する指導 助言等の仕組みを適正に運用するため、公立の小学校等の校長及び教員としての資質の向上に関す る指標の策定に関する指針の改正、同指針に基づく研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励に関 するガイドラインの策定等が行われました。
2 本指標の目的
この「熊本市教員等の資質向上に関する指標」は、国が定める「公立の小学校等の校長及び教員とし ての資質の向上に関する指標の策定に関する指針」と熊本市が定める「教育都市くまもとの教職員像」 等を踏まえて、各教員等の資質向上や人材育成の道しるべとして、経験段階に応じて求められる資質・ 能力(以下、能力を含めて「資質」という)を明確化したものです。 この指標が、すべての学校や教育委員会主催の研修、すなわち、OJT や Off-JT、SD の場面で周 知・確認され、独立行政法人教職員支援機構、大学・教職員大学、民間等が提供する研修にも活用され ることで、すべての教員等が、それぞれの経験段階に応じて求められる資質を身に付け向上しながら、 本市が求める「教育都市くまもとの教職員像」を目指すものです。
3 指標の活用例
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管理職 (校長・園長・副校長・教頭) |
○学校経営ビジョンに基づく、組織的な人材育成のため ○現時点における自己の資質を把握し、資質向上を図るため |
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教員等 |
○自己の資質向上を図るための目標設定の参考とするため ○現時点における自己の資質を把握し、資質向上を図るため |
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教員志願者 |
○求められる教員像を把握するため ○教員としての資質を俯瞰し、自己の学修の目標や方向を設定する 際の参考とするため |
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教育委員会 |
○本市教育目標実現のための人材育成のため ○研修体系の再構築及び体系化、研修プログラム等の開発のため |
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教員養成機関 |
○教職課程、教職大学院のカリキュラム改善のため ○教育委員会等と連携した研修プログラム等の開発・研究のため |
4 留意事項
○この指標が適用される学校種・教員等の範囲は、以下のとおり。
・公立の小学校等の範囲は、公立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校である。
・教員等の範囲は、主幹教諭、教諭、養護教諭、養護助教諭、栄養教諭(本市では学校栄養職員を含 む)、学校事務職員及び講師である。 (平成29年 4 月「公立の小学校等の校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する 指針」、本市の研修体系より)
○本指標は、指標に示した画一的な姿を求めるものではなく、指標をもとに各教員等の長所や個性 の伸長を図ることに留意すること。(平成29年 4 月「公立の小学校等の校長及び教員としての資質 の向上に関する指標の策定に関する指針」より)
○教員の人事評価と趣旨・目的の異なるものであることに留意すること。(平成29年3月「教育公務員 特例法等の一部を改正する法律等の施行について」(通知)より)
○「校長・園長」の指標を変更し、「副校長・教頭」の指標を策定する上で留意した点を、紙面上部の「全ての 職に関する事項」に記載した。以下にその内容を示す。(令和 7 年 3 月)
(1) 基本理念・・・熊本市教育振興基本計画「豊かな人生とよりよい社会を創造するために、自ら考え 主体的に行動できる人を育む」
(2) そのためにどのような教師を育成するか・・・熊本市の教師像「人間的な魅力にあふれ、夢と情熱 をもって『くまもとの人づくり』をリードする教職員」
(3) 新たな教師の学びの姿・・・○環境の変化を前向きに受け止め、主体性を発揮しながら、個別最適 な学び、協働的な学びにより、教職生涯を通じて学び続ける。○教職員自身が個別最適な学びと 協働的な学びの一体的な充実や探究的な学びの体現を図る。
(4) 具体的な改定の視点 ・ 令和の日本型教育」の構築を目指しての答申から、「個別最適な学びと協働的な学びの一体 的な充実」及び「探究」を中核としたカリキュラム
・マネジメントを盛り込む
・ 「子ども基本法」の趣旨を反映
・ 「インクルーシブ教育」の視点を重視
・ SDGsやLGBTなど個人の「多様性」について配慮
・ 「対話」を重視し、学校に「対話」の文化を育む ○「校長・園長」の指標の変更および「副校長・教頭」の策定に伴い、教諭・主幹教諭(小・中・高・特別支援学 校)」「幼稚園教諭」「養護教諭」「栄養教諭・学校栄養職員」「学校事務職員」の指標を変更した。主な変更 点を下記に示す。(令和 8 年 3 月)
(1) 全ての指標
・紙面上部に、「全ての職種に関する事項」を追加した。
・①教職に必要な素養について、地域への愛着や誇りといった心情に関わる価値観を規定するも のと受け取られる可能性があるため、「熊本を愛し」という表現を削除した。
・④特別な配慮や支援を必要とする幼児 児童 生徒への対応について、「インクルーシブ教育シス テム」を「インクルーシブ教育」に変更した。
(2) 「教諭・主幹教諭(小・中・高・特別支援学校)」
・②学習指導の「授業実践・評価・改善」について、キャリアステージごとの段階を明確にした文章 に変更した。 (3) 「幼稚園教諭」
・②教育・保育について、「学習」という言葉は、「遊び」をとおして学ぶ幼児教育の文脈にはややな じみにくいため、文科省の文章に示された文言に変更した。
(4) 「養護教諭」
・⑤ICT や情報・教育データの利活用について、電子データに限らず、紙媒体の情報も含め、その セキュリティについて適切に管理する必要があるため、「電子・紙媒体を問わず」という文言を追 加した。これに応じて、全ての職種についても同じように文言を追加した。
(5) 「栄養教諭・学校栄養職員」
・④特別な配慮や支援を必要とする児童生徒への対応について、「食に関する」という文言を追加 することで、栄養教諭・学校栄養職員の専門性に即した内容に変更した。
(6) 「学校事務職員」
・③危機管理の熊本市が目指す着任時の姿について、「施設・設備の現状把握」と「危機の予測や 未然防止」の2つについて理解する内容とし、文末を「重要性について理解している」に変更し た。
5 各種資料のダウンロード
資質向上に関する指標【教諭・主幹教諭(小・中・高・特別支援学校)】
