校内研修

校内研修「人権教育」研修会 7.22

「それぞれの”性”と”生”」

~多様な性のあり方からのヒント~ 

 講師 曽方 晴希(そがた はるき)さん

(1)開会・講師紹介

(2)講話

   自己紹介

   ライフヒストリー

   LGBTQ+、SOGI、性の要素に関しての用語説明

   カミングアウト、アウティングについて

   バイアスに関して

   できること、対応など

(3)質疑応答

(4)閉会

 

  曽方さんのライフヒストリーを幼少期から語っていただきました。小学校から差別、からかいなどつら

い時期があり、孤独感、ネガティブ思考に苛まれる経験など生々しいお話がありました。しかし、ご自分に

合った環境で、信頼できる人と出会い、少しずつ自分らしさを出していけるようになられ、今をしっかり

生きておられます。改めて私たちは「知る」こと、「学ぶ」ことの大切さを学ぶことができました。

曽方さんが「胸を張ってやっと生きれる」と言われた言葉がとても印象的で、私たちの周りには気づかない

だけで、こんな苦しい思いをしている人、子どもがいるかもしれない、けれど何も言うこと、表現することが

できず、ただひたすら我慢しているだけかもしれないと思うととても重たい気持ちになりました。

 嫌いな言葉は、「ふつう」と言われていました。「ふつうは・・・」よく使います。子どもたちは「みん

な」もしている、「みんな」言っている、など「みんな」ということもよく使います。「ふつう」はその人が

言う基準、価値観です。自分が思っている「ふつう」は、他の人の「ふつう」ではないかもしれない・・・と

いつも考えるべきだと思いました。

 私たち教師も、子どもたちにこれから必要なことは知識・理解不足にならないように、しっかり学ぶこと、

そして「多様性」という意味をしっかり考え、正しくとらえることが大切です。間違ったことば、差別になる

ことばではないかといつも意識して使うことが大切です。

 曽方さんが、4つの「ない」のお話もされました。「前提にしない」「押し付けない」「決めつけない」

「否定しない」

 ALLYの存在も心に沁みました。ALLYは「味方」という意味です。「誰もがALLYになれる、自分が置かれた

状況や環境等においては、誰もがマイノリティ性を秘めている」というお話で締めくくられました。

 「それぞれの”性”と”生”」について、多様な性のあり方からのヒントをたくさんいただきました。

 私たち自身のこと、子どもたちのこと多くのことを考えさせられ、新たな気持ちでこれから子どもたちだけ

でなく身の回りの人、すべての人の多様性を大切にしながら全職員で教育活動に取り組んでいきたいと思いま

す。曽方晴希さん、貴重なお話をありがとうございました。感謝申し上げます。 

 

  

     

 

      

 

ページトップに戻る