学校の概要

 本校は、日本三大名城の一つ熊本城の北部の京町台に位置し、西に金峰山・井芹川、東に立田山・阿蘇の外輪を望む。学校西側の九州新幹線・JR鹿児島本線と並行してはしる県道熊本田原坂線と、東側の県道四方寄熊本線(旧3号線)は、熊本市北部のベッドタウンから市街地への通勤路となっており、朝夕の交通量が多い。県道四方寄熊本線の沿線は江戸時代より豊前街道の熊本の出入り口として栄え、校区内には数多くの史跡が残されている。学校周辺は、昔からある一戸建てや公営住宅のほか、近年の開発により新しい住宅や高層の集合住宅が増えてきている。


 本校は、明治6年「富長小学校」として開校し、本年度は148周年を迎える歴史と伝統のある学校である。校舎は富尾の前畑から迎田に移転し、昭和2年9月に現在地に至っている。校区住民や保護者の教育に対する熱意は高く、校歌の一節に「報徳の教えのもとに時を経し」とあるように二宮尊徳の勤勉・倹約の「報徳」の精神が池田校区に今なお根強く息づいている。本校正門近くの報徳園にある報徳の碑は、子どもたちにとって無言の教訓となっている。


 本校の子どもたちは、明るく、素直であり、他者を思いやる優しい行動がとれる。また、学習においても、学びの姿勢が身についており、基礎基本の確かな定着がなされている。始業前や昼休み時間には、多くの児童が運動場に出て体を動かし、体力も向上している。健康への意識も高く、食事や睡眠などの生活習慣がきちんと身についている。


 本校職員は、地域の負託に応え、よりよい伝統を子どもたちと共に築いていくために、その職責を自覚し、努力を重ねている。平成14年には、教育課程の研究において創意工夫育成功労学校として「文部科学大臣賞」の表彰を受けた。その後も熊本市教育委員会の研究委嘱や、文部科学省の研究指定を受け、学力の向上に大きな成果を残してきた。また、豊かな心の育成の一環として学校緑化にも力を入れ、子どもの手による緑化活動に取り組んできた。その活動は保護者や地域まで巻き込む活動へと発展し、平成21年度の熊本市学校環境緑化コンクールにおいては、最高賞である「熊本市賞」を、平成21年度と24年度の全日本学校関係緑化コンクールにおいては「準特選」を受賞する栄誉に輝いた。


 本校区は、地域で学校を支えていくという意識が高く、地域と学校が連携した様々な取組が展開されている。校区社会福祉協議会と連携した取組「ふれあい給食」では地域の高齢者と食を通じて交流することで、高齢者の理解や思いやりの心を学んでいる。この取組は30年以上に渡って続いており、平成22年10月には文部科学省モデル事業「井芹中学校区学校支援地域本部事業」においてその成果を発表している。また、校区青少年健全育成協議会と連携した取組「校区地域交流会」は、地域の方々から伝承遊びを教えてもらう活動を通して、手作りの物や人の心の温かさに触れながら、興味関心を持って探求することを学んでいる。これらの取組は、地域に感謝し、地域を愛する心を醸成する場となっている。

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