本校の研究

研究テーマ

持続可能な社会づくりの担い手になるための能力・態度を育成する

〜課題解決へつながる主体的・協働的な学びを考える〜

1「持続可能な社会づくりの担い手になるための能力・態度を育成する」ことでめざす児童の姿とは

 持続可能なみんなが安心して笑顔で暮らすことのできるよりよい社会を構築するためには、どのような児童を育成すなければならないのでしょうか。本校では、子どもたち自身で、取り巻く様々な課題を見つけ、自分たちの問題として捉え、解決するために自分の考えを持ち、周囲の人たちと力を合わせ、より良い解決を見つけ進んで活動していこうとする姿と捉え、研究を推進しています。

2「課題解決へつながる主体的・協働的な学びを考える」とは

 では、持続可能な社会づくりを実現するためには、どのような学びが必要なのでしょうか。それは、与えられた事象を受動的に受け取るような学びではありません。子ども自らが、主体的に課題に向かい、自分のものあるいは自分たちのものとして捉え課題に向き合い、協働的に意見を交わしながら、実際に活動できる力=能力・態度を身に付ける必要があるのです。

 そこで、国立教育政策研究所が示したESDで子どもたちに付けたい7つの能力・態度(下参照)を参考に、子ども自身が、どのように学ぶのか、何ができるようになるのかを自覚し、主体的に学習に取り組み、協働的に課題を解決できるような授業改善と、子ども理解を中心とした授業研究会が必要であると考え、本年度の校内研修を推進しております。

※国立教育政策研究所が示した7つのESDで身に付けさせたい能力・態度

 〇 批判的に考える力      〇 未来像を予測して計画を立てる力

 〇 多面的総合的に考える力   〇 コミュニケーションを行う力

 〇 他者と協力する態度     〇 つながりを尊重する態度

3 主体的・協働的に活動できる「月出の学びサイクル」

 みんなが安心して笑顔で暮らすことのできるよりよい社会を構築するために、子どもたちは、自らを取り巻く様々な課題を“自分ごと”としてとらえ、身近な問題と関連付けながら協働的に解決していく経験(学び)は欠かせません。そのような学びを実現するために、本校では、「月出の学びサイクル」を開発し、すべての教育活動の柱としています。

 「月出の学びサイクル」とは、「つけたい力」「きづく(気づく)きずく(築く)」「できたよ」という、主体的にコミュニケーションを図る力を育成するための単元や1単位時間の学習課程のことです。

 このような学びの過程を経ることで、子どもたちは持続可能な社会づくりの担い手となる…

 しかし、それは簡単なことではありません。

 自分と遠い出来事であっても自らに引き寄せ、関連付け、課題を発見する。その課題の解決方法を協働的に見出し、判断し、実践する。さらには、実践がうまくいっているか評価し、修正し、さらなる探究へ挑む。一歩ずつ“なりたい自分”を目指す営みを、友達との協働の中で、そして喜びの中で、粘り強く歩み続ける子どもたちを育むための、教育実践の在り方を本年度は探っていきます。

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