8月
8月29日 にじいろ畑のヤーコン
先日、にじいろ畑に行きました。ここには、2年生やさくら学級の子どもたちが栽培している野菜とともに、今季初めて挑戦しているヤーコンの畝があります。
ヤーコン栽培のいきさつは、次の通りです。昨年度、本校で「くまもとグリーン農業事業」に関する「地下水と水を育む農業」学習教材開発の研究授業を行いました。その関連で、低中学年の子どもたちが体験させていただいた取組がヤーコン収穫でした。
くまもとグリーン農業事業のコンセプトは、「環境にやさしい農業」です。学校環境緑化を柱とした環境教育を推進している本校の子どもたちはこれに共感し、その具体的行動として取り組んでみていることがヤーコン栽培なのです。
そのヤーコンは、すくすくと育ち、葉を茂らせていました。すぐ横にある児童育成クラブの子どもたちも畑に来ました。子どもたちが横に立ってわかりましたが、ヤーコンは60㎝前後の草丈になっていました。子どもたちは、「ヤーコンはどこになっているの?」「ヤーコンは土の中だよ。」「掘るのは11月頃だよ。」などと言葉を交わしていました。
この日、別件で県庁から熊本県農業技術課の方が来校されました。昨年度のヤーコン収穫体験のきっかけを作ってくださった方です。本校でのヤーコン栽培の話を伝えると、「昨年度の取組が生かされていて、うれしいです。くまもとグリーン農業の理念が子どもたちに伝わればいいなあと思います。」とおっしゃってくださいました。
8月26日 アサガオ前線、上部へ…夏季限定「芳野小『ゲートプロジェクト』」
本校の正門の夏季限定「芳野小『ゲートプロジェクト』」のアサガオの屏風は、その後も上へ上へと広がりました。それに伴い、アサガオの開花ゾーンも、上へと移動しました。春に「桜前線が北上しました」というニュースを聞きますが、それに倣うと「アサガオ前線が上がりました」と表現できると思います。
この日も早朝から担当の先生が花壇のお世話をされました。また、児童育成クラブの外遊びの時間には、この日も子どもたちが来てくれました。アサガオの屏風を見た子どもたちは「私のアサガオよりもでかい(広いという意味)」「花がたくさん!」「白いアサガオがある!」などと歓声をあげていました。
ひと頃よりも芽の伸び方の勢いが落ちてきていますが、2学期開始後当分の間は来校されるお客様に楽しんでいただけそうです。
8月25日 緑のカーテン
本校の正門で夏季限定「芳野小『ゲートプロジェクト』」と名付けてアサガオを育てていますが、「ほほえみ通り」の1年教室前では緑のカーテンを広げています。これは、ゴーヤーのつるです。
ゴーヤーによる緑のカーテンは、例年、4年生が試みています。ほほえみ通りはコンクリートなのでプランターでの栽培です。今季も少しずつつるが伸び、カーテンらしくなりました。
この日も児童育成クラブの子どもたちが外遊びの途中に、私に声をかけてくれました。カーテンの裏側にやってきた子どもたちは、カーテン以上にゴーヤーの実に関心を持っています。「校長先生、上の方には大きい実がなっています。」と教えてくれました。見上げると確かに大きなゴーヤーが下がっています。一緒にいたお友達は「うわぁ…。」と感動していました。
新学期まであと4日です。新学期初日には、1学期最終日よりも広がった緑のカーテンとゴーヤーの実を見て喜んでもらえるだろうと思っています。
8月23日 「南阿蘇西小学校『復興の絆』コーナー」のコスモスは順調です
2週間目のこのコーナーで「南阿蘇西小学校『復興の絆』コーナー」のコスモスの発芽をお伝えしました。あれから雨の多い毎日が続いていましたが、プランターの中でコスモスは順調に育っています。
写真では後ろの花壇の真っ赤なサルビアの花が目立っていますが、現時点で「もうこんなに大きくなったの?」と思うぐらい、育ってきています。
サルビアの列のさらに後ろの列には「芳野小中コスモス」が並んでいます。こちらは「復興の絆コスモス」よりも開花が早く始まっています。外遊びしていた児童育成クラブの子どもたちも「芳野小中コスモス」に気持ちが向きました。
しかし、その直後、「あ、こっちも大きくなっているぅ。」と関心を示したものが「南阿蘇西小学校『復興の絆』コーナー」のコスモスです。子どもたちは「復興の絆コスモス」のことも気にかけてくれていました。とてもうれしかったです。このことはも「復興の絆コスモス」に伝わったと思います。子どもたちの愛情を感じたコスモスは、さらに高く伸びてくれることでしょう。
南阿蘇西小学校と本校を結ぶ「復興の絆コスモス」ーきれいに開花するように努めたいと思います。
8月19日 「きくばり活動」の菊栽培に四苦八苦
本校の環境緑化活動で今年から挑戦していることが、ヤーコン栽培と菊栽培です。このうち菊の栽培は「きくばり活動」と名付けています。
その菊の栽培ですが、苦労しています。ここのところ続いているの雨のため、根腐れしていないか心配しています。そのため、雨水のかからない庇の下に移動しました。さらには摘心中に害虫が見つかり、学校主事の先生に対応していただいたところです。
そのような状況ですが、上半分を見ますと三本仕立てっぽくなっています。とはいえ、茎の伸長を自然に任せていたので、茎の見映え的にはちょっと心配な感じです。「花が咲けばどうにかカバーできるだろう」と、前向きな気持ちで2学期を迎え、子どもたちとお世話していきたいと思います。
現時点での反省は、①三本仕立てのために6月ごろに摘心して茎を誘導する②3本中2本の茎の高さをそろえるようにするの2点です。今後も反省点がどんどん湧いてくるはずです。手入れをしてくれている子どもたちの達成感を高め、配付先の施設の皆さんの喜びにつながるためにも、この反省を来年へ引き継いでいこうと思います。
8月15日 キバナコスモスの花畑
昨年度まで中学3年生が手掛けた芳野中学校の旧「芳野コスモス園」は休耕中とお伝えしました。ところが、今朝同園を見に行ったところ、すごいことになっていました。8月上旬に訪れた時とは、見違えるほど光景が変わっています。園入り口側にキバナコスモスの花畑が広がっていたのです。
昨季、園のおよそ三分の一がキバナコスモス畑、残りがコスモス畑でした。今朝見つけたキバナコスモス畑は、昨季のキバナコスモス畑と重なっています。今季のキバナコスモスは、昨季のこぼれ種が発芽して、たくさんの花を咲かせていたのです。一ノ岳や中学校舎を背景に眺めるキバナコスモスは、昨年同様、心を和ませてくれました。
多くの雑草と共存して、黄色い花を咲かせるキバナコスモス―その生命力のたくましさとともに、価値観の異なるものと共存しあうことの大切さを教えてくれているようです。同時に、昨年度コスモス園をお世話した中学3年生と小学2年、3年、4年生のまごころが生き続けているようにも感じました。この光景を子どもたち、特に中心になってお世話をしていた今の高校1年生の子どもたちに見てほしいと思いました。
本校では「芳野小中コスモス」として、旧芳野コスモス園のコスモスを引き継いで育てています(写真右)。芳野小中コスモスも少しずつ開花していますが、こちらも毎年こぼれ種が発芽して持続できればいいなあと思います。
8月12日 夏季限定「芳野小『ゲートプロジェクト』」…アサガオの屏風
本校の正門一帯は花壇があまりありません。そのような中、正門正面にあるU字溝を活用した、長さ3mほどの小さな花壇は、お客様を出迎える貴重な存在です。6月、その花壇に、アサガオの種を蒔いていました。来校されるお客様に、気持ちよく足を踏み入れていただこうという思いからです。大げさに言えば、夏季限定「芳野小『ゲートプロジェクト』」といったところです。
そのアサガオは、7月に入ると順調につるを伸ばしていました。しかし、アサガオはつる同士がまき付き合い、三つ編みのようになってしまいます。そうなると広がりがなくなります。しかもすぐにネットの上限まで達してしまい、行き場を失ったつるが所在なく垂れさがってしまいます。そのため、毎日のように、夜の伸びていたつるをほぐし、方向を変えて広がりを保つようにしました。アサガオそのものがネット状になるようにしたのです。
このアサガオのつるは、ことのほかしなやかです。たいていは慎重につるの方向を変えないと折れてしまいます、しかし、このアサガオのつるはまだ一度も折れたことがありません。
そして今や、正門正面には縦1.5m横3mの大きな屏風が姿を現しつつあります。
アサガオの屏風です。屏風には昼前まで青紫や赤紫、白と紫の交じった花が咲きます。このうち、白と紫の交じった花はかなりの大輪です。その大きさは、自重を支えきれないくらいです。そのような花々が、暑い中、正門から入る皆さんの心を癒します。
つるはまだまだ勢いがあり、9月までさらに屏風が広がりそうです。新学期になったら、子どもたちにも楽しんでもらいたいと思っています。
8月9日 「南阿蘇西小学校『復興の絆』コーナー」のコスモスには…
5年学級園前の「南阿蘇西小学校『復興の絆』コーナー」のコスモスの種から、引き続き発芽してきています。小さな芽は、甚大な被害から立ち上がろうとする子どもたちの健気な姿が重なって見えます。このコスモスの種は、実は、永井隆博士のコスモスに由来するそうです。永井隆博士とは、長崎の原爆投下の際、自らも被曝しながら市民のために救護活動や原爆症の研究、そして執筆活動を続けた人です。著書には「長崎の鐘」等があります。
南阿蘇西小学校の子どもたちは平和学習を進めていくうちに、永井博士について学び、思いに共感し、平和の大切さを実感したのだろうと思います。そして、平和のために自分たちにできることを考え、博士に由来するコスモスにたどり着いたのだろうと思います。そう考えると、南阿蘇西小学校から頂いたコスモスには、震災の復興への思いとともに恒久平和を願う子どもたちの思いが宿っていることが伝わってきます。
本コーナーのコスモスはまだまだ小さいですが、9月中旬には花が咲き始めると思っています。今日は8月9日ー昭和20(1945)年に長崎に原爆が投下されて77年目の8月9日です。英語の同音のコスモスは「宇宙」という意味がありますが、その語源はギリシャ語のκόσμοςであり、「秩序」という意味を持ちます。世界に秩序が保たれて平和が訪れることを南阿蘇西小学校の子どもたちと共に願いながら、芳野小学校の子どもも職員もお世話をしていきたいと思います。
8月4日 「芳野小中コスモス」
先月のよしの森緑だよりでは、「南阿蘇西小学校『復興の絆』コーナー」のコスモスの話題を掲載しています。5年学級園前に並べたプリンターがそれですが、実は6年・5年・4年の学級園に跨るようにして、一番奥の列にもコスモスが育ててあります。これは、昨年度まで2年間、芳野中学校の3年生が手掛けた旧「芳野コスモス園」で咲き誇っていたコスモスの種から芽を出した子孫です。
旧「芳野コスモス園」は、中学3年生が芳野校区の活性化を目指し、人を呼び込もうとして手がけました。2年目である昨年度は、本校の2年生が種まきに参加し、3年生や4年生が除草するなど、お手伝いする形で参加しました。本年度は諸事情のため休耕してあります。
そこで、本年度は旧「芳野コスモス園」由来のコスモスの子孫を本校の学級園で育てっているのです。これを機に、子のコスモスを「芳野小中コスモス」と名付けました。芳野小中一貫校のシンボルと位置付けて、本校の学級園で育てたいと思います。
現在、茎が伸び始めており、今月に入って1輪の花が咲きました。他にもつぼみを付けている苗も見つけました。全体的に草丈も存在感も小さくて、まだまだ他の花に押されていますが、このまま順調に育ってほしいものです。「芳野小中コスモス」の開花が芳野校区のまちづくりへの思いの素地となり、中学校進学後の社会参画活動へとつながればと願っています。
8月2日 夏休みの芳野の森緑(しんりょく)を守っている先生方
昨日、菊池市では37度台まで気温が上昇するなど、県内は厳しい暑さが続いています。平地と比べたら気温が3,4度低いとはいえ、標高350mの山腹にある芳野小学校も厳しい暑さとなっています。空は真っ青で、ときおりジェット旅客機が上空を飛んでいきます。足下を見ると、学級園では除草したばかりの地面から、雑草がどんどん出てきています。そのような中、夏休みの子どもたちに代わって森緑をお世話しているのが先生方です。
先生方は、水やりや除草等の活動に取り組んでいらっしゃいます。この時期、水が滞ると、アサガオの葉やホウセンカはぐにゃりとなります。また、マリーゴールドや菊等は立ち枯れ状態になります。そのようにならず、元気に育つために水をかけます。ただし、菊は根腐れを起こさない程度に水をかけることが求められます。
また、アサガオは放置しておくとつるとつるが巻き付き合ってしまいます。カーテン状にするため、先生方は丁寧につるをほぐし、広がるようにコーディネートします。
植木鉢の配置を変えることもあります。日当たりの状況をみて、ある植物はより日の当たる場所に移動させたり、又ある植物はより水をやりやすい場所に動かします。数が少ないとはいえ、素焼きの鉢は落とすと破損します。気を使いながら、汗だくになりながら移動させます。
お世話の対象は植物だけではありません。緑化活動に欠かせない道具にも及びます。学校主事の先生は、道具のメンテナンスを欠かしません。水漏れを確認し、ホースの破損があればすぐに直してくださいます。また、効率のよい水やりのために使う道具を工夫されます。
このような活動を継続しています。夏休みも森緑がすくすくと育ち、学校を訪れる方の心を癒せればと思っています。