3月
※新着順に掲載しています。
3月31日 新しい「芳野みんなの森」案内看板
先日、「芳野みんなの森」入り口に新しい案内看板が設置されました。この看板は、先日卒業していった子供たちが残していった作品ー卒業制作です。学校主事の先生の支援を受けて制作しました。実用的な作品ですから、厳密に書けば「制作」ではなく「製作」ですが…。
「芳野みんなの森」入り口に案内看板がありますが、長い年月にわたって受け続けてきた風雪の影響で朽ちてきています。そこで新たな看板を設置するという案が出たわけです。
国有林の入り口にふさわしい色合いに仕上がっています。派手ではありませんが映えており、子どもたちを森に誘っています。素敵な看板を残してくれた卒業生に感謝いたします。
3月30日 本校の大先輩の方が百年桜を愛でにいらっしゃいました
29日、日が昇るにつれて芳野小学校付近は穏やかな春の日よりとなりました。午前10時過ぎには、百年桜の花々が日差しを浴びて薄桃色に輝いていました。
私が校長室にいると、ある先生が入ってきました。「70年ほど前に本校を卒業された方が百年桜を観にいらっしゃっています。『校長を呼びます』といいましたが遠慮なさっています」と教えに来てくれたのです。ですのですぐにあいさつへ出向きました。
男性の方は、百年桜を遠くから撮影されたり、近くで観覧されたりしておられます。あいさつをしようと近づいて、とても驚きました。私の前々任学校の職員としての大先輩であられる大森勲元校長先生だったのです。しかも、31年前、天草に勤務していた私が20代のころに体育実技研修で器械運動の指導方法を教えていただいた先生でもありました。
大森先生が芳野小学校に通われていたころ、お父様も本校にお勤めだったそうです。先生は当時の百年桜や学校の様子等たくさんの貴重なお話を教えてくださいました。この日の空模様や百年桜と同じように、とても穏やかな口調で、懐かしそうにお話ししてくださいました。そして、「『ふるさと』と言ったら小学校ですよ」とおっしゃって、次の目的地である野出へと出発されました。
「『ふるさと』と言ったら小学校ですよ」ーとても共感しました。いま、芳野小学校に通っている子どもたちは勿論のこと、これまでの卒業生、そしてこれから入学してくる子どもたちにとっても、未来永劫に心のふるさとである芳野小学校であり続けたい、そうするように学校を創り続けていきたいと、あらためて誓いました。大森勲先生、ありがとうございました。ぜひ、これからも本校にお立ち寄りいただきますとうれしいです。そして、来春も百年桜を愛でにおいでください…。
3月29日 「芳野桜を守る会」の皆さんとともに守っていきたい
本校北側にある芳野コミュニティーセンター駐車場や市道沿いにもソメイヨシノが植えてあります。そのソメイヨシノを手入れされているのが「芳野桜を守る会」のみなさんです。百年桜と時を同じくして、コミュニティーセンターの桜も満開です。例年、この時期になると、提灯が掲げられます。
芳野桜を守る会は、百年桜を守る活動をきっかけにして発足した団体です。今夜、その芳野桜を守る会のみなさんが夜桜を愛でられます。ありがたいことにお誘いを受けましたが、残念ながら用事のため参加できません。写真は早朝に移していますので、誰もいませんし、準備もまだしてありません。しかし、今夜は地域の皆さんの笑い声がたくさん響いていることでしょう。
昨年は参加させていただきました。その時に、会の皆さんの芳野校区の桜への愛が伝わってきました。特に「百年桜愛」はとても深いものがありました。お話を拝聴しながら、あらためて百年桜を大切にしていこうという気持ちが高まったことを昨日のように鮮明に覚えています。
今回、会の皆さんとお話しすることはかないませんが、学校と会が心を同じにして百年桜を、芳野の桜を、そして芳野の森緑(しんりょく)を守り、次の世代へと引き継いでいきたいものです。
3月28日 百年桜 満開
3月26日、熊本で開花が発表されました。その翌日である昨日は久しぶりに晴天になり、穏やかな一日となりました。それに呼応して百年桜をはじめとした校内のソメイヨシノが更に花を増やしていました。
ご覧のように、七分咲きから八分咲きのようです。八分咲きからは満開とみなすらしいですので、百年桜も満開を迎えたといってよいようです。花が一気に増えて、日中は花の蜜を求めてやってくる蜂の羽音が聞こえていました。
晴天でしたので、児童育成クラブの子どもたちが外遊びを楽しめました。その際、みんな、たくさんの花を咲かせた百年桜を見て、大変喜んでいました。そしてお昼には再び百年桜の下に集まってきました。手にはお弁当と出納を持参しています。指導員の先生と子どもたちがお花見を始めたのでした。
そして今日は10時半から退任式を開きます。毎年、退任される先生方と子どもたちが百年桜を背にして写真に納まる光景を見ることができます。今年もほぼ満開の百年桜の前で記念の写真を撮影できることを祈っています。
3月27日 桃も開花
芳野小学校のソメイヨシノは順調に開花が進んでいます。一方で、ほかの樹木の花も季節の進行と同時に変化が表れています。ソメイヨシノよりも早く開花したハクモクレンはピークを過ぎました。
ソメイヨシノと時を同じくして美しい花を咲かせている樹木もあります。それがモモです。モモも運動場入り口や実りの広場等数か所に植えてあります。そのうち、第二保健室付近のモモが鮮やかな桃色の花を咲かせています。目立ちにくい場所に植えてあるため、人に気づかれることの少ないのですが、給食等を出入りする業者の方には気づいていただけていることと思います。
毎年、このモモの木にも実がなります。今年も数か月後には子どものこぶしの大きさほどの実が期待できそうです。
3月26日 開花が進む百年桜
昨夜もまとまった雨が降っていた熊本地方です。外輪山の上にある芳野小学校付近は今日も深い霧に包まれています。強風が音を立てて吹いているにもかかわらず、ずっと霧に包まれています。このことは、同じ霧が滞留しているのではなく、ひっきりなしに雲が流れ込んでいるということを表しています。もちろん、日差しはありません。しかし、南からの暖かで湿った空気が流れ込んでいるおかげで、平年よりも気温が高い状態が続いています。そのため、百年桜をはじめとしたソメイヨシノの開花が進んでいます。
初めの写真2枚は今朝7時前に撮影した撮影した百年桜です。今日も深い霧に包まれています。しかし、前日25日付の写真と比べても百年桜全体が薄桃色っぽい装いに変化していることが分かります。枝によっては花が「鈴なり」の状態になっているようです。観る人誰もが「ああ、春だなあ…」とつぶやきを漏らしてしまいそうです。
左下の写真は、百年桜とは別のソメイヨシノです。「芳野みんなの森」方面にあるため、百年桜よりもさらに霧の向こうにあります。また、右下の写真は正門わきのソメイヨシノです。15mほど離れた地点から撮影しています。どちらのソメイヨシノも、百年桜よりも開花が進んでいます。
明日は久しぶりに天候の回復が見込まれています。地面の状態が良好であれば、児童育成クラブの子どもたちが外遊びできます。雨のおかげで枝が垂れて、1年生の子どもたちでも目の高さで花を愛でることができそうです。子どもたちは、目の前の百年桜で本格的な春の訪れを感じ取ることができそうです、
3月25日 通り過ぎていく霧の中の百年桜 二分咲きから三分咲き
土曜日から日曜日にかけて、そして今朝も熊本地方は雨が続いています。特に土曜日の夜中から朝まで春雷が鳴り続け、まとまった雨が降りました。3月の熊本地方としては、観測史上最大の雨量を記録した地点があったそうです。
温かな湿った空気が原因らしく、その分、気温も上昇しています。今朝の百年桜は二分咲きから三分咲きといった状況になっていました。この二日間で開花が一気に進んでいるのです。
予想していたとはいえ、校内の各所でソメイヨシノの開花が進んでおり、雨にもかかわらず、うれしい気持ちになりました。むしろ、雨にしっとりと濡れた桜に花が愛おしく思えるほどです。今日は霧に包まれたり晴れたりしています。低地から見ると雲です。本校を雲が通過しているのです。雲の中で百年桜がひっそりと花を咲かせているのです。
雨のために下を向いている花はとても可憐で、小雨交じりの霧に包まれて咲く百年桜も素敵です。近くで鳴いているウグイスの声とともに、多くの方に愛でていただきたいです。
3月23日 成長した子どもたちを見送る百年桜
昨日は令和5年度の修了式の日でした。子どもたちは1年間を振り返り、自己の成長を確かめました。そして、全学年が一斉に下校しました。その姿を、昨日も百年桜が遠巻きに眺めていました。
百年桜にとっては、この地で102回目の修了式の日です。1世紀以上、1年間の成就感を抱いて下校する子どもたちを見送ってきています。令和5年度の子どもたちの姿は、百年桜にとってどのように見えているのでしょうね。
その4時間ほど前の様子が下の写真です。子どもたちは子どもたちは、修了式の日の朝も元気に外遊びに励んでいました。百年桜の下で開いた花を愛でている子どもたちもいました。その百年桜の枝では、昨日よりも花の数が増えていました。ただし、この時点ではまだ一分咲きにも届いていないような気がします。
来週は最低気温も高くなるらしいです。これからは開花するスピードが増し、また、数も増えていくものと期待しています。一方で、ぐずついた空模様が続くらしいです。花散らしの天候にならないことを祈りたいです。嵐にならなければ、来週の半ば、天気が回復したときに、六分咲きから八分咲きの百年桜を見ることができるかもしれませんね。
3月22日 百年桜 ちらほら
18日に開花した百年桜ですが、20日に冷たい強風を浴び続けたためか、21日の卒業式の日はまだちらほらという開花状況でした。過去3年間、卒業証書授与式の後にはたくさんの花を背景に卒業生や保護者が記念写真を撮影していましたが、今年はそういう風にはなりませんでした。
しかし、卒業証書授与式に参加した在校生のお迎えに来られt保護者の皆さんは、お迎え前の時間に百年桜の花を愛でておられました。私があいさつすると、ある方は「今年も咲き始めましたねえ。寒いと長持ちするから、ゆっくり咲いてもらうのもいいと思います」などとおっしゃられました。また、別の方は、「目の前の花を撮れるからありがたいです。来週はたくさん咲いているでしょうね」とおっしゃいながらスマートフォンで何枚も撮影されていました。
今日は修了式です。子どもたちが一斉下校するころには、もう少し花が増えたじょうたいの百年桜がお見送りしてくれることを期待したいと思います。
3月21日 くまもと花博のプランターで花の物語が
12月に熊本市花と緑の協働課様からプランターをいただいていました。くまもと花博2023で飾られていた花々で、ガーデニングのプランナーの方がコーディネートされた花です。
寄贈された際、それぞれのプランターにストーリーが感じられました。そして、厳冬期を過ぎ、いままさにプランターでは花の咲くストーリーが進んでいます。毎日見ていると気が付きませんが、いつの間にか、花が入れ替わっており、しかも、いつの間にか、密生しています。
咲いた花の多くは名前がわかりませんが、私でもわかる花として、チューリップやヒヤシンスがあります。そして、」ヒヤシンスはソンソン大きくなってきています。チューリップも茎をのばしながらつぼみが色づき、」あちらこちらで開花し始めています。環境委員会の子どもたちも水のやりがいがあるようで、始業前に欠かさず水やりをしています。
1月下旬から花博のプランターは玄関付近に集中させており、今、そこが花でいっぱいになっています。その近くのあいさつ通りでは、子どもたちが植えたビオラなどが咲いています。また、運動場入り口付近では、地植えのクリスマスローズも咲いています。
今日はこの後卒業証書授与式です。百年桜やハクモクレンのような樹木とともに、花苗が卒業を祝うかのように思ってしまいました。
3月20日 3年ぶりに芳野の森緑の恩恵を味わった中学3年生
先日、芳野中を卒業したばかりの子どもたちが本校を訪れました。6年時の担任の先生へあいさつに来たのです。学年主任の先生も同伴されています。しかし、5時間目の授業が始まったばかりだったので、「芳野みんなの森」の使用を許可し、時間を調整してもらうことにしました。
この子どもたちは、小学校時代に業間や昼休みのたびに「芳野みんなの森」で遊んでいました。「さすがに中学を卒業した子どもたちなので行かないかも」と思いましたが、予想は外れ、すぐに森へと移動しました。遅れて覗きに行くと、小学生時代のように歓声を上げて遊んでいました。しかし、体が大きくなり、久しぶりだったので、ターザンロープでは「高い!怖い!」とか空中ブランコでも「やばい!こんなだったかな?」などと言っていました。それでも小学生時代と変わらない笑顔で楽しんでいました。
その後、子どもたちは担任の先生へあいさつをして帰りました。そのこと自体もいいエピソードなのですが、同時に私は、久しぶりに中学生に森緑の恩恵を感じてもらえてうれしく感じていました。高校進学後もたまには遊びにきてくださいね。
3月19日 ハクモクレンは満開
このところ百年桜をはじめとしたソメイヨシノの開花情報をお伝えしていますが、ほかにも花が咲いています。その一つがハクモクレンです。
例年、ハクモクレンはソメイヨシノよりも一足先に開花します。今年も3月上旬に咲き始めていました。今は枝中に真っ白な花を咲かせています。6月ごろに開花するヤマボウシも白い花を咲かせてくれます。それと同様に「純白」という言葉がふさわしい白さです。日が当たればまぶしいくらいに輝いて見えます。
明日は卒業証書授与式です。例年、百年桜の前に人が殺到します。しかし、ハクモクレンも子どもたちの卒業を祝っています。「きれいだな」と気が付いていただければ幸いです。
3月18日② 百年桜 開花宣言
本日、13時30分、ソメイヨシノである「よしの百年桜」が5輪以上の花を咲かせていることを確認しました。令和6年の開花を宣言します。
開花した花のなかには高さが大人の目の高さぐらいのものもあり、子どもたちが興味津々で観ていました。数えたら20近い花が確認できました。今朝は1つでしたので、4時間ほどでこんなにたくさん咲いたわけです。
今後は百年桜全体で花が開き始めます。3日後は卒業証書授与式が挙行されます。花を咲かせ始めた百年桜を背にしながら、ご家族や友人同士で記念写真を撮影できそうです。
3月18日 ソメイヨシノ開花 そして百年桜も…
本日早朝、1本のソメイヨシノの開花を確認しました。そのソメイヨシノを観察すると、合計12厘の花が咲いていました。ですので、芳野小学校のソメイヨシノの開花を宣言します。
早朝に12輪ですので、遅くとも前日の17日には開花していたものと思われます。登校してきた子どもたちもソメイヨシノの花を探しては喜んでいます。「校長先生、ここの(つぼみ)も咲きそうです」ととても喜んでいました。
芳野のシンボルである百年桜も開花目前です。目を皿のようにして花を探していると「校長先生、咲いています!」と叫ぶ声が聞こえました。1輪の可憐な花が咲いていました。「ありがとうございます。よく見つけたねえ」とお礼を伝えました。「こっちも咲きそうです!」と何度も教えてくれました。
「もしかしたら、今日のお昼休みには百年桜も開花宣言できるかもしれませんよ」と伝えると、「昼休みも百年桜を観ます」と答えてくれました。
今日は天気もよさそうです。そのようなときに開花宣言をしたいものです。開花を確認したら、この部屋の記事を更新します。
3月15日 百年桜 開花目前
さらに百年桜のつぼみが膨らんできました。写真は、昨朝に撮影した百年桜の様子です。一部の枝にはピンク色の花びらを見せ始めたつぼみもついています。
例年、平地にある標準木よりも早く開花する芳野小学校のソメイヨシノです。近年は3月の中旬に開花させています。そろそろその時期に差し掛かってきています。今季も例年同様の時期に開花してくれそうです。
今日は金曜日です。土日に開花すれば、児童育成クラブを利用していない大半の子どもたちは、18日の月曜日の登校時に開花に気が付くことになります。21日が卒業証書授与式ですので、そのペースでいけば、一分咲きから二分咲きの状態で卒業証書授与式の記念撮影ができそうです。
3月14日 根元を気遣う子どもたち
風が冷たいものの寒さはそこまでは感じない朝を迎えています。今日も運動場では子どもたちが元気よく遊んでいます。
そのような中、百年桜の根元に1年生が集まっていました。男の子が地蜘蛛を見つけたそうです。「百年桜がかわいそうだから根元の地蜘蛛の巣を取りたい。策の中にはいい手もいいですか。」と尋ねてきました。そこで、「ありがとうございます。この時間だけは特別に入っていいですよ。」と伝えました。地蜘蛛の巣を除去しようと思う優しさがうれしいですね。「『ことば』の心」が育っているなあと感心しました。
同時に、目立たない地蜘蛛の巣を見つけるということは、それだけ目を皿のようにして観察している証拠です。百年桜や身の回りの生き物への関心度の高さも素晴らしいです。始業前から外遊びに励むということは「『健やか』の心」の成長を表しているのですが、「『学び』の心」も高まっていると感じました。
3月13日 「芳野みんなの森」に6年生の歓声が
12日付記事のキイロスズメバチの巣が芳野の森緑の恩恵といってよいのかが微妙なところなのですが、今日の話題は正真正銘の恩恵の話題です。
12日の昼休み、私が運動場を歩いていると「芳野みんなの森」から子どもたちの歓声が響いてきました。森へ入るネットをくぐると、そこには6年生の担任の先生と子どもたちが勢ぞろいしており、あちらこちらで遊んでいました。
ハンモックに乗って揺れている子、空中ブランコで往復している子、ターザンロープで大声を出している子ーみんな満面の笑みを浮かべて遊んでいました。担任の先生も笑顔です。
この日は一晩中雨が降っており、濃い霧にも包まれていました。午前中には青空が見え始め、柔らかな春の日差しも森の中に差し込んできていました。ひんやりとしたマイナスイオンと春の日差しが同居する中、住んだおいしい空気を味わいながら子どもたちは遊んでいたのでした。
卒業証書授与式の日まで10日足らずとなりました。6年生は小学校の思い出をみんなで作っているように見えました。
3月12日 キイロスズメバチの巣
昨秋、力坂沿いの「芳野みんなの森」の木の高い箇所にキイロスズメバチの巣が見つかりました。杉の木の高さ十数メートル付近です。熊本市花と緑の協働課から依頼された業者の方が駆除してくださいました。その数日後、業者の方が来校され、別の場所で駆除したキイロスズメバチの巣を持参されました。子どもたちへの注意喚起のためです。
その後、展示するための措置をすることになりました。11月から始めた措置ですが、ようやく、そのキイロスズメバチの巣を展示することができました。多くの方に見ていただけるように、玄関に展示しています。
子どもたちは措置過程のキイロスズメバチの巣の存在を知っていました。しかし、今回、主事先生が製作された立派な展示骨組みにも惹かれたようで、あらためてしげしげと眺めていました。また、展示骨組みの2面に、内容の異なる説明文も付けたことで、読んでいる子どもたちもいました。「僕は危険生物好きです!」と自称する男の子も熱心に読んでいました。
キイロスズメバチは、人間の日常生活にとってはけっしてありがたくない生物です。しかし、自然のバランスを保つ役割を持っていることは確かです。森緑(しんりょく)からの恩恵といっていいのか、少し戸惑うところですが、ある意味、芳野の森緑(しんりょく)には必要な生物であります。
数週間するとクマバチなどが活発に飛び始めます。キイロスズメバチの巣を、昆虫や自然への関心の高まりとともに、クマバチやアシナガバチなど様々なハチに対する注意喚起としても効果が上がればと思います。
【スズメバチの巣の措置の順番】
①1週間ほど上部を開けたポリエチレン袋に入れたまま吊るして乾燥させました。
②袋から取り出し、期間を開けつつ複数回に分けてニスを塗りました。
③可能な限りまんべんなく硬度が付いたと判断したら完成とみなしました。
*今回、②のときに生きている成虫がいたため、その後も厳冬期まで袋に入れたままにしました。1月中旬に確認したら成虫やさなぎなどに白いカビが生えていました。寒くなる前の乾燥しきっていないときに生じたものと推測しています。
3月10日 膨らみ始めた百年桜のつぼみ
写真は金曜日のスナップです。運動場を元気に走り回る子どもたちが写っています。その手前にぼんやりしているものが映り込んでいます。この被写体に焦点を合わせることができた写真が、次の1枚です。
これは、よしの百年桜のつぼみです。今、芳野小学校では百年桜をはじめとしたソメイヨシノ(染井吉野)のつぼみが、少しずつ膨らみ始めています。
例年、本校のソメイヨシノは、熊本市西区の低地にあるソメイヨシノの標準木より早く開花します。低地よりも気温が3℃から5℃低い分、気温が上がれば「休眠打破」しやすいのかもしれません。
その百年桜のつぼみが膨らむにつれて、子どもたちや私たち教職員の期待も膨らんでいきます。カワヅザクラやセイヨウミザクラは、すでに美しい花を咲かせています。それでもやはり、みんなの関心は、ソメイヨシノ、ことさらよしの百年桜に向かっています…。
3月7日 林野庁の情報誌「林野」令和6年2月号
昨年、本校は緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受賞しています。そのことを、林野庁が発行している情報誌「林野」の令和6年2月号に記載されました。
紹介には、①よしの百年桜②芳野みんなの森③地域貢献活動に関する取組について端的に記載されています。写真は3枚掲載されていました。それぞれ「桜の授業」の様子、地域貢献活動「きくばり活動」)、「芳野みんなの森」における野鳥観察会の様子でした。
その情報誌「林野」令和6年2月号が、東京の霞が関にある林野庁から贈呈されました。しかも50部もいただきました。ですので、公的施設や自治会様にお配りし、広く市民の皆様にご覧いただくことにしました。
情報誌「林野」は、林野庁のWEBページでもご覧いただけます。まだご覧でない方は、下記の写真をクリックしてぜひご覧ください。
3月3日 桃の節句
今日は3月3日、桃の節句です。七草・端午等と並ぶ五節句のひとつです。家庭では雛人形を飾り、女の子の無事な成長を祝う日本の伝統文化です。家族みんなで祝う行事として、当日は両家の両親を自宅に招き、ご馳走でもてなす習慣があります。皆様、おめでとうございます。
さて、その桃ですが、本校には桃の木があります。写真は、校舎北側にある現在の桃の木の様子です。今季は梅やチューリップなどが軒並みに早く開花していますが、まだ桃は開花していません。つぼみも小さめです。開花はもうしばらくしてからのようです。桃の開花も楽しみに待ちたいものです。
ちなみに7月ごろには実が大きくなります。
【五節句】
五節句とは、1月7日の人日、3月3日の上巳(これが桃の節句の日です)、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽の5日を指すそうです。五節句の日は、1月7日を除いて同じ奇数が重なる日です。1月1日の元旦は別格扱いとなっているため、1月7日が節句に加えてあります。
3月1日 春を告げる芳野小学校の環境緑化推進活動
3月を迎えました。山間地にある芳野小学校一帯も、ますます春めいてきています。それを感じさせるうちの一つが、子どもたちの緑化に取り組む姿です。
厳冬期ーと言いましても、今季は冬らしい期間が極端に短かったですーには、植物に水をかける必要性が低い日が続いていました。しかし、チューリップが早く発芽するなど、春のような気候が早くにやってきており、子どもたちも植物のお世話をする時間が長くなり始めています。
前日もお伝えしましたが、2月28日にグリーンタイムを実施しました。それをきっかけとして、環境委員会の子どもたちの常時活動が再開しています。今朝も登板の子どもたちがあいさつ通りにやってきて、プランターの花のお世話を始めました。すると、運動場で遊んでいた下級生もやってきて、環境委員会の子どもたちに何やら話しかけています。環境委員会の子どもたちの活動はそのものが、ほかの子どもたちの緑化活動への関心を高めているのです。
植物は自然の一部です。自然に任せることも大切でしょうが、放置しておくとただ単に茂るだけで逆に土地は荒れていきます。人の手の入らなくなった山林が荒れていくことと同じです。これは学級園や植木鉢も同様のことが言えます。手入れをしない学級園も植木鉢も、すぐに雑草で荒れ放題となります。環境緑化活動とは、人の営みなのです。
気温が上がれば、人がお世話しないと雑草がはびこって荒れていきます。換言すれば、人が営みをすることで学級園や植木鉢は正常な緑化ができるのです。春を迎えるということは、人の営みが必要な時季を迎えるということです。
ですので、そのような姿を見ると「いよいよ春だなあ」と思うのです。子どもたちの姿が、芳野に春の訪れを告げているといっても、過言ではないと思うのです。