ニュース515plus(ラジオ番組)

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教育にお金は届いているのか ――「見えにくい教育環境」のいま  (2025年12月19日放送分)

給食費無償化など子育て支援も進んでいること自体は感激すべきことだが、一番大事にしなければならない子どもには、「教育環境」という部分では、子どもを支える人も足らないし、トイレなどの生活インフラも老朽化しています。すでに、経済的に厳しい家庭には福祉制度があり、給食費や修学旅行費が免除される仕組みも整っています。自治体の経済状況によって、子どもが学ぶ環境が異なります。どの自治体に住むかは、子ども自身が選んでいるわけではありません。それなのに、住んでいる地域によって「受けられる教育環境」に大きな差が出ているのは、本来あってはならないことだと考えます。教育を「公共サービス」と考えるなら、一定水準の環境を全国どこでも確保できる仕組みが必要です。子どもには、投票権はありませんが、政治はお金を「子どもの学びの場そのもの」にも、もう少し回してほしいと願います。

教育は“カスタマーサービス”ではない ――学校と社会の関係  (2025年11月21日放送分)

教育は子どもや保護者向けのカスタマーサービスではなく、社会全体のための公共サービスです。子どもの幸せと、保護者の安心。その両方を支えながらも、「お客様満足」に引きずられすぎると、本来の教育の役割が削がれていくと思うのです。勉強は、必ずしも、楽しいことだけではありません。コツコツ続ける中で身につくものもあります。文句を言われると面倒臭いので「子どもが楽しいことだけを目指す」「保護者の希望どおりにしておけばトラブルにならない」という方向に流れすぎる学校現場の現状を危惧します。学校が「伝えるべき教育」をカスタマーサービス化することにより手放してしまう損失は、将来的に社会に返る気がします。そうなる前に、みんなで気づきたいものです。

子どもは社会の宝。だから“みんなで育てる”を本気で——阿蘇オフラインキャンプから見えた現実  (2025年10月17日放送分)

子どもは社会の宝です。そう言っておきながら、予算や人員は常に不足しています。そういった中、県内の病院が阿蘇で子どもたち向けのキャンプを行いました。実はこのキャンプ、私が言い出しっぺなのですが、子どもを社会全体で育むとはどういったことなのか考えさせられました。育つのに時間や手間がかかる子もいれば、そうでない子もします。どちらも社会の宝です。だからこそみんなで育てなければなりません。そういった内容をテーマに話しています。

家庭と学校の“協育”をもう一度――PTAの価値とこれから  (2025年9月19日放送分)

学校にとってPTAに加入している家庭の子どももそうでない子どもも、どちらも大事な子どもであり、それにより子どもが不利益を被ることは絶対にありません。PTAの加入は任意であり、賛同するご家庭が加入する組織であると考えています。それを前提としながら、PTAという組織について考えました。PTAのTは教員を指します。私たち教員も会費を払って会に所属しています。もちろんPは保護者です。子どもを育むためには、学校と家庭の両輪が必要です。その共に歩む学校のパートナーがPTAだと私は考えます。PTAが無くなってしまった学校もあるようですが、私は無くなったら困るものだと考えています。ラジオでは、私が考えるPTAの三機能を話しています。

不確実な中にとどまる力──「ネガティブ・ケイパビリティ」と教育の営み  (2025年8月15日放送分)

目の前の子どもが望ましくない行動をした時、教育も子育ても、子どものためにすぐに解決策を探し、目に見える行動変容の成果を求めたくなってしまいます。しかし、期待どおりにいく時もあれば、そうでない時もあります。不確実な中にとどまり、“揺れ”に寄り添い、関わりを止めない、その「営み」ことが教育であり子育てと私は思うのです。子どもはそれぞれのタイミングで変化します。表面には出ていなくても、心の中では反応や少しずつ変容が起きていることもあります。「子どもに関心を持ち、うまくいかない時もそばに居続ける。」技術ではなく、そういったことが大切な気がします。

エラーとノイズが育む“偶然の力”——「自分のことを一番わかってくれるのはChatGPT…」  (2025年7月18日放送分)

「うまくいかないこと」や「予期せぬ出来事」——いわば「エラー」や「ノイズ」こそが、人の成長やキャリア形成のきっかけになります。生成AIに相談すると自分に合った答えを返してくれますが、個別最適化されたエラーを少なくしたその回答に、「偶然」は生まれません。生成AIは確かに便利で、自分を理解してくれるように感じます。しかし、自分の世界を広げるのは、いつだって外側にある体験です。人が成長するには「偶然」を「チャンス」や「きっかけ」に変える力が大切だと私は思います。AIの中にとどまるのではなく、あえて「無駄なこと」や「関係なさそうなこと」に飛び込んでほしいです。

「褒める」とは何か――子どもの強みを引き出すためにできること  (2025年6月20日放送分)

「先生、褒められると腹が立つんです。」これは、生徒の言葉です。今回のラジオは「褒める」という行為について話しました。伸ばすために褒める。目的は、伸ばすことであったとしたら、褒めるという行為は恣意的で、褒められる人に取ったら嬉しいと感じないのかもしれません。時には自分をコントロールしようとしていると受け取られることもあるでしょう。褒めるとは、上からではなく、相手へのリスペクトを伝える行為。親として子どもから褒められることもありますもんね。この回では、どのようにしたら褒める気持ちが相手に伝わるか、そんためにはどのようなことが大切かということを話しています。

子どもには「失敗する権利」がある ― 成長発達を支える大人のまなざし ―  (2025年5月16日放送分)

「成長発達権」健やかに段階的に育つ権利です。しかし、最近は失敗したら即人生終わりという風潮が強まっている気がします。子どもは失敗をするものです。失敗から学ぶことを、子どもに許さない社会やメディアの態度が最近目立ちます。対人関係の揉め事だって、子どもだから当然起こります。しかし、それを大人や社会が過剰反応することで、人と関わることは面倒だと子どもは学びます。すべての子どもが持つ、失敗から学び成長する権利を大事にしていきたいですね。

“元の教室に戻ること” をゴールにしない、新しい学級──出水南中学校の新たな取り組み  (2025年4月18日放送分)

令和7年度より始まる、出水南中学校の新たな取組についてお話ししました。生徒の不登校やいじめ、教室に入りづらいという悩みに、学年を問わず寄り添っていく「生徒支援主事」というポジションを新設しました。その生徒支援主事がデザインする生徒の居場所の一つとして「学びの多様化学級(通称:CDL =Class for Diverse Learning)」というものを作りました。今回は本校の生徒支援主事も番組に出演し、CDLについて語ってくれました。「本校に在籍するすべての生徒を大切にしたい」そういった想いをカタチにした取組です。

はなむけの言葉──“あなたのことをちゃんと見ている人が必ずいる”  (2025年3月21日放送分)

「旅立ち」の時期です。4月から新しい場所でがんばる皆さんにエールを届けます。あなたのことをちゃんと見ている人が必ずいます。思い通りにいかなかった3年間だったかもしれません。思い描いていた進路じゃなかったかもしれません。でも、それは失敗ではありません。その後どう生きるかで、過去の結果は意味が変わってきます。ゴールできなかったことが“失敗”ではありません。挑戦したこと自体に、意味があります。挑戦しなかったことと比べれば、結果の成否なんて本当に小さな差です。旅立つ皆さんを応援しています。

若者の自殺問題を考える――自分はいらない存在ではないか…  (2025年2月21日放送分)

2025年1月、文部科学省の発表によると、小中学生の自殺者数が過去最多の527人に達したことが明らかになりました。自分はいらない存在ではないかと考える子供たちがいます。孤立こそが子供だけでなく親も逃げ場のないつらさに追い立てます。一生懸命生きている家庭を丸ごと受け止める、そういった優しを持った社会が今まさに必要とされています。

「教育虐待・教育ネグレクト」 子どもの能力以上のものを求めてしまう…  (2025年1月24日放送分)

教育虐待と教育ネグレクト。いずれも、子供がこれからの人生を生きていく上で親が行うマイナスな行為です。子供は親の所有物ではなく、社会の宝です。教育の目的は、子供が一人立ちした時に、自ら選択し社会と関わっていく力を身につけることです。そのために大事な視点を話しています。子供のためと思ってしていたことが、子供の力を削ぐことになってるかもしれません。

「今年を振り返って」 なにもかも効率化は…  (2024年12月20日放送分)

効率化することは大切です。しかし、子供たちに目的を果たすための近道ばかりを教えることで、逃す成長のチャンスがあるかもしれません。教育の場において、何もかも効率化し、意味があることとないことに分けることは避けたいものです。すべての子供に「あなたが生きている今日に意味ががないことなんて一つもない。」と伝えたいです。

「急増する若者の薬物依存について」 大麻から子どもたちを守るには  (2024年11月15日放送分)

「急増する若者の薬物依存について」 大麻から子供たちを守るには何をすべきか話しています。大麻をはじめとする薬物は、中学生にとっても身近なものになりつつあります。薬物に近寄らせてはいけませんが、それ以上にそこに行かなければ生きるのに苦しくなっている子供の存在に気づくことが大切です。

「チーム学校」 学校は教員だけでは息苦しい 学校事務職員1年目の先生をゲストに迎えて  (2024年10月18日放送分)

「チーム学校」 学校は教員だけでは息苦しい 学校事務職員1年目の先生をゲストに迎えて話しています。学校にはいろんな職種の先生がいます。いろんな立場の大人たちが子供に関わるからこそ、多様な価値観を子供たちに育むことが出来るのです。子供にとって、みんな大事なスタッフです。

ゲーム・ネット依存から抜け出す「オフラインキャンプ」に参加して考えたこと  (2024年9月20日放送分)

ゲーム・ネット依存から抜け出す「オフラインキャンプ」に参加して考えたことを話しています。何かに依存するって、実は本人が一番苦しんでいるのかもしれません。子供を責めるのではなく、何かに頼らざるを得ない子供が抱えたつらさに向き合うことが大切であると感じています。

校長室

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