令和7年2月


2月28日 給食試食会

1年生PTA学年会による試食会が行われました。給食と西原中学校の食育について説明させていただき、会食中も塩分量などについての質問もあり、本校の給食と食育についてご理解いただける貴重な時間になりました。感想を書いていただいたようなので、読ませていただくのを楽しみにしています。

 


2月27日 わくわく給食作品展献立

今日の給食は献立作品展入選の桜木中学校の3年生の作品でした。「たくさんかんで、たくさん食べて、目指せ地産地消」というテーマの献立です。夏の献立だったので、ピーマンが和え物に入っており、苦み、酸味、旨味の全体の味のバランスもよく、中学生がここまで考えられるとはすばらしい!と思える献立でした。鶏肉の炒め物は、れんこんを素揚げにしました。調味料に砂糖としょうゆ、そして酢が少々入っていたのでさわやかな後味でした。写真は2年生男子の量です。

 


2月26日 和食から能。能から世阿弥。世阿弥から志

昨日、能を鑑賞した2年生は、世阿弥の「初心忘るべからず」から「志」を考える授業でした。自分の志って何でしょう。夢とは違いますね。立志式につなげていきます。

 


2月26日 3年生はラストの揚げパン

今日の給食は揚げパンでした。教室を回っていると、「甘いのが苦手で食べきれない」という人もいました。確かに、主食が甘いというのが苦手な人もいて当たり前ですね。すみません、菓子パンのようなものを主食で出してしまっていますね。きっと、甘いのが苦手な人は、主食にジャムを塗ることもあまり好みではないでしょう。家庭の食事の方針が影響してるかもしれません。素晴らしことです。
栄養教諭の先生が朝食について授業をすると、きっと菓子パンは「甘いから食事ではありません」とか言いそうなのに、なぜか揚げパンは別格扱いですよね。昔、10年前くらいまでは給食のパンに出ていたメロンパンもチョコスティックパンもそういう理由ででなくなったのに、揚げパンは強いです。そのうち、「食事のモデルであるべき」論が強まってきたら、揚げパンが給食で出されることもなくなるかもしれません(笑)。べき論は強いですからね。正義になってしまいますから。
そんな時代が来たときは、みなさんが最後の揚げパン経験者として、「令和の時代がなつかしいねぇ」と言っているかもしれませんね。
でも、まあ、しかし。揚げパンは人気ものです。

 


2月25日 能をやってみたいと思ったあなた

あなたに日本文化を継承したいという志があれば、東京に行って門をたたけば、武田先生はきっと受け入れてくださるでしょう。いつでも頼ってくださいと心強い言葉をみなさんにいただきました。

 


2月25日 おしゃれなシンコペーション

能の世界では役に入り込むことなく粛々と演じるのだそうで、顔に表情をつけないのも特徴だということでした。この真剣な表情に全員飲み込まれていましたね。
さて、今日の能楽師のシテ方の武田先生は東京の先生、小鼓方の飯冨先生は東京で修業を積まれた熊本在住の方です。今回の練習は全くなし、打ち合わせをステージに出る間際にちょっとされただけなのに、息がぴったりでした。最後の質問コーナーで種明かしをされましたが、能楽師の方たちは100曲くらいは頭の中に入っているくらい、修行を積まれていて、「これとこれをやりましょう」と打ち合わせをするだけで、修行を積まれている先生たちレベルになるとすぐに一緒に演技ができるそうです。ジャズのセッションのようですよね。武田先生が「小鼓もわざとずらして奏でたり、そういうシンコペーションがいいんですよね」と言われていました。型は決まっているのに、その場で演者がわざとずらすシンコペーション。おしゃれの上級者がやってる着崩しみたいな感覚ですね。
いずれも、その道で修業をつまれているからこそできる技ですね。みなさんも将来打ち込める何かに出会えるといいですね。

 


2月25日 能ワークショップ

今日の講師の先生は、シテ方観世流能楽師武田友志(たけだともゆき)先生と、小鼓方大蔵流能楽師飯冨章宏(いいとみあきひろ)先生でした。能を鑑賞するのは初めてという人も多かったのではないかと思います。初めての人でもわかりやすいように、能の歴史や所作についてわかりやすく説明してくださいました。2年生のみんなも室町時代の世阿弥までさかのぼることができることなどは知っていましたね。よく「初心忘るべからず」と使いますが、これは世阿弥が「風姿花伝」に記した名言で、私たちが使う意味と少し違って「上達したと思っていても、その上達した段階ではまだ初心者なのだから、常に慢心せず精進して励むように」ということらしいです。武田先生も、自分の能に満足することなく常に修行をつまれているとのことでした。「一生修行の身」であるという自覚に負けないことが大切だそうです。
皆さんが和食文化ということについて学んでいることについてお伝えしていましたので、時折和食の文化と関連させながらお話しいただきました。和食も猿楽(以前の能の形)も、明治時代がちょうど変革期であり存続の危機を迎えていたのに、どちらも今も残ってるのはなぜでしょう。貴重な問いをいただきました。


 


2月25日 神聖な場所になります

今日の午後、2年生は総合的な学習の時間に能の講座を行います。先週「継承されてきた能の価値って何?」ということで、室町時代から続く能の歴史から考えました。修学旅行での文化財継承の学習、そして和食道徳での和食の継承と文化継承プロジェクトの一つになります。能を披露する場所は神に能を捧げる神聖な場所だそうです。能が始まる前に6m四方の床をモップをかけて、それ以降は能楽師さん以外は立ち入り禁止になります。こうして、西原の体育館に能舞台という結界?ができました。

 


2月20日 はるか

今日は熊本市産のはるかをいただきました。初めてこのレモン色を見たときは脳が「すっぱそう」と認識して、口の中に唾液がたまっていましたが、「はるかはとても甘い」と何度も経験していると、でなくなるから不思議です。はるかの果肉はとろみがあるんですよね。

 


2月19日 和食道徳 2年1組

「日本人の健康につながる栄養についての価値のある和食はほかの国の人たちの健康にもいいはずだから和食は継承すべき、というのがぼくの意見です」と、根拠をもって自分の意見を主張していました。

 


2月19日 テスト1日前の朝

朝、1限が始まる前に2年1組の教室に入るとほとんど勉強中です。明日からテストだから少しでも点数を取るために必死で語句を覚えています。今回は歴史は明治維新もテスト範囲だそうです。必死になって勉強している教科書を見せてもらうと、今日の和食道徳にも関連する明治維新に起こった日本人の食事の変遷の様子も出てきますね。

 

2月18日 2年総合 文化の価値について考える「能」(2)

「みんな能を実際に見て確認したいよね?」ということで、25日の総合的な学習の時間は「能のワークショップ」を行います。能楽師(シテ方観世流)・武田友志(ともゆき)さんと能楽師(小鼓型大倉流)・飯冨章宏(いいとみあきひろ)さんが来られる予定です。お二方とも重要無形文化財総合認定保持者の方です。どんなワークショップになるのか楽しみですね。文化についてさらに深堀りしていきましょう。

 


2月18日 2年総合 文化の価値について考える「能」(1)

修学旅行を終え、道徳で「なぜ和食文化を継承するのか」について考え、「文化の価値って何だろう」という問いから、「能」を材に考えを深めました。あの室町時代に世阿弥さんが完成させた能です。いまだに受け継がれていますよね?どんな価値があるから受け継がれてるんでしょう。(修学旅行の時のお宿「花月」の1階の奥に能舞台があったの知ってました?5組の皆さんは全く気付いてなかったようです。)


2月18日 1年総合 海洋環境プロジェクトの振り返り

「1年間どんなことを学んだだろう」とこれまでのワークシートを振り返ります。シンキングツールもたくさん使えるようになりました。シンキングツールクリアファイルもどんどん活用しています。


2月18日 1年生総合「もしも海洋保全活動がなかったら」

今日の1年生の総合的な学習の時間は海洋環境学習の総まとめでした。海の役割について考え、私たちが大切にしていきたい海ってどんな海なんだろう、ということを学びを振り返ることができました。
皆さんの記述からいくつかピックアップします。
【よりよい海洋環境保全って何だろう】
・人間の手を加えすぎず、自然な形で魚などの海洋生物が生きやすい、魚にとっても、海洋生物を捕食する生物にとっても、人間にとってもwin-win-winな住みやすいような海を守ること
【私たちができること】
・(セヴァンスズキさんのスピーチをみて)同世代の子が問題視し世に伝えているという事実を「すごいな」などの思考で終わらせるのではなく、自分で調べ、正しく知り、正しく現状を恐れ、伝え、地球上の全員で対処していくことが大切だと知りました。

授業では、1992年環境サミットでのセヴァンスズキさんのスピーチ映像を視聴し、「よりよい社会を目指すために私たちができることは何だろう」という問いについて、考えていきました。
沢山の方たちの話を聴く中で、いろんな価値観にふれ、自分の新しい価値観を形作っていくことができた1年間の壮大な学びだったのではないかと感じています。
 


2月18日 テッシーの鉄えもんデー

今日の鉄えもんデーは、鉄を体内に吸収させるときのお助けビタミン、ビタミンCについて学びました。レバーも食べないといけないけれど、体内への吸収率を上げるためには一緒に野菜を食べることも大切です。

 


2月17日 いちご🍓

今日の給食はイチゴがつきます。朝7時30分届きました。熊本市産品のいちごです。一粒64円です(びっくり!!!!)。もちろん、1人一個です。

 


2月13日 焦げたけど焦げたなりの楽しみ方?2年3組

なぜか焦げたそうです。焦げたけど、「ウナギも焦がしてあるから、ウナギと思えばおいしくなるよね」と開き直ってました。そういう発想大好きです。明日は2年4組の実習ですが、明日は1日学校に居ないので写真をアップできません。4組さんは頑張ってくださいね!

 


2月13日 ふわふわのかきたま汁を作るには 2年3組

今日は昆布とカツオでおだしをとってかきたま汁を作りました。この班は、かきたま汁を作るときの火加減が絶妙で、ふわふわの羽衣のようなかきたま汁ができていました。初めて作ったそうで、自信にもなったでしょうね。お味は「おいしい!」そうです。

 

2月13日 イワシの手開き2年3組

落としたイワシの頭の中を観察してました。「エラだ。生きてたんだ」と言ってました。生魚を調理して、命あったものを捌いていただく経験は価値のあることですね。命をいただいているんです。

 

2月13日 1分間きゅうり輪切りテスト2年3組

午後は2年3組でした。


2月13日 味の旅~城めぐり~金沢城

今日は今年度の味の旅の最終回で金沢城から石川県を紹介しました。石川県の味ならば、西原中の皆さんなら「水前寺菜!」と思ったと思いますが、今回は水前寺菜は入っていません。今日は西原中学校では一度給食で紹介しためった汁を出しました。めった汁とは豚汁の芋がさつま芋になったものと思ってもらうと想像がつきやすいと思います。今日の献立でいつもと違うと言えば、ぶりフライです。石川県の能登では毎年冬になるとたくさんのぶりが水揚げされます。そういうわけでぶりフライが献立に入っています。一つの港だけで1日1000尾くらいとれているようで、もう想像つかない量ですね。石川県の人たちはお正月にはぶりを食べるんでしょうか。石川県にお知り合いがいたら聞いてみてください。
さて、今日の食テキカレンダーには能登地震の復興応援も載せてました。気づきましたか。復興応援のために寄付をする、とか、物を買うだけでなく、「思いを寄せる」ということができます。知らんぷりでは生まれない「思い」の力です。バタフライエフェクト。ブラジルで蝶が羽ばたくことでテキサスに竜巻が起こる。最初はだれも気にしなかった出来事も連鎖の後に大きなことにつながってることだってあるということです。一人一人の小さな小さな「能登の被災者のみなさんがんばれ」の思いはバタフライエフェクトのような支援に繋がってるかもしれません。
今日の詳しい資料はこちらから。


2月13日 イワシのかば焼き2年1組

そうそう、手開きしたときにうまくできなくたって、骨についた身をていねいにとって、魚にうまくくっつけて粉でお化粧したらどうにかごまかせるんです。ハンバーグの時に加熱することでたんぱく質が熱凝固することを学んだのですから、それを応用したらいいのです。

 


2月13日 イワシの手開き2年1組

生のうるめいわしを一人一尾、頭を落とし、はらわたをとって、骨をとってかば焼きにしていきます。初めての人が多く、「先生、内臓が止まりません。どこまで内臓が続くんですか」と質問されました。どこまで内臓が続きましたか?^^いい経験ですね。

 


2月13日 1分間きゅうり輪切りテスト

2年1組の家庭科の様子です。今日のメインのイワシの手開きの前に、1分間きゅうり輪切りテストです。ペアを組んで一人がビデオで撮影して提出します。きゅうりの皮を3本むくのですが、鉛筆削りのように皮をむいてしまったり手こずってました。

 


2月12日 ブロッコリーはなぜうまいのか

今日は熊本市産ブロッコリーでした。この写真を撮らせてもらった3年生女子はブロッコリーが大好きだそうです。たくさん入ってても平気~とのことです。ブロッコリーはゆでるだけでビタミンCをとれるから最高だよね、とブロッコリー談義をしました。ブロッコリーはうまみ成分をもってるのです。ブロッコリーのうまみ成分は昆布のおだしと一緒でグルタミン酸です。ブロッコリーとアスパラガスは味が似てるのでうまみ成分もアスパラギン酸が入ってるのかなと思ったら、ブロッコリーはアスパラギン酸もグルタミン酸も含んでいるのです。なので、単体で食べても、まるで「やみつき」になるのでしょうね。今日は3年生の女子と「味ぽんだけで何個でも食べられる」という話題で盛り上がりました。ブロッコリーの「旨味」ってなかなか意識しないと思いますので、今度食べる時は「なるほど、だしに似た旨味!」と味の奥の方に旨味を発見してみてください。

 


2月10日 米粉パン

先日、大学1年生(きっと将来、栄養士の資格をとる学生さんたちの集団だと思います)の会話をそば耳を立てて聞いていたら、思い出の給食のパンで盛り上がっている様子でした。何パンが一番おいしかったかの話題でした。「あのほら、なんだっけ?米粉パン?あれ、一番好きだった。普通のパンみたいな形してんのに、めっちゃおいしいの!」「わかる~!でもちょっと形違くなかった?」と大盛り上がりです。ほぉ、米粉パンが好きだったんだ、確かに米粉パンの外見は丸パンとほぼ一緒ですね。そして、もう一人の「ちょっと形、違くなかった?」と言ってる学生さんはひのくにパンを思い出してるんだろうな、と思って聞いていました。途中から、パインパンが参戦してきて、「パインパンがおいしいんだよ」と話題になっていましたが、一人の学生さんは「なになにそのパン!パインパンなんて聞いたこともない!」と大騒ぎでした。学校給食のパンを何パンを出すかは、栄養教諭の先生の采配なのでパインパンを全く使われない栄養教諭の先生の給食で過ごされた学生さんなのでしょう。そう考えると、いろんなパンを経験させてあげなければいけないな、とも思います。ちなみに松岡先生の給食にはチーズパンとか米粉入りにんじんパンが出てきませんね。パインパンは毎月出しています。
今日は、そんな大学生が思い出のパンとして語った米粉パンでした。甘くてもちもちしておいしいですね。

 


2月7日 カル太郎デー

今日のカル太郎デーはめざしからカルシウムについて考えました。カルシウムの吸収を助けるのはきのこや魚のビタミンD。カルシウムはビタミンD、西原中では「カルディ」と覚えています。

 


2月6日 つめたーーーーーーーい

給食の前の手洗いも水の冷たさに勝たないといけませんね。おや?水が手を素通りしています(笑)。週末はもっと寒くなりそうです。

 


2月5日 素敵なランチョンマットだったので

「まあミンサー織みたいな素敵なランチョンマット」と写真を撮ろうとすると、「どこでも買えますよ」と店を紹介してくれました。
素敵なミンサー織のようなマットでいただいている今日の給食はオムレツとジャーマンポテトとショウガのスープです。洋食メニューなのに春雨が入っていたので箸でいただきます。今日の食テキでの学びは「風邪予防の食事」というテーマでショウガのジンゲロールという辛み成分を紹介しました。ショウガはジンゲロールを含むので、食べてからショウガ成分が血中に流れると体がポカポカしてくるのです。体は食べ物でできていると言いますが、こうやって微量の成分が血中に入って体を温めてくれていると思うと、体調も食べ物に左右されているんだと、食べ物に体調も命も預けている自分の弱さや無力に気づくものです。きっと気分も食べたものに左右されるんでしょうね。

 


2月5日 和食の価値を資料から読み解く時間

4つの資料から好きな資料を選んで、「和食のこの価値を継承したい」という根拠を探しています。みんな真剣に取り組んでくれて、次に進むのがもったいないくらいでした。このクラスでは最終的に継承する根拠を和食の栄養や日本独自の食品を味わうというだけでなく、ファイナルアンサーでは「日本人の精神性」という深いところまでその価値を見いだしている記述が多くみられました。

 


2月5日 道徳2年3組 「和食文化」

「和食」もたくさんありますね。これまでやってきたクラスとは違う進め方で、3組は「これぞ和食。誰がどういっても和食」と思ってるものの共通点探しから入りました。継承していかないといけない和食ってどんな和食なんでしょう。

 


2月4日 恵方巻(3)

2年5組も恵方を向いて食べてくれました。誰だ、西南西ではなくて、カメラ目線なのは(笑)

 


2月4日 恵方巻 (2)

2年3組は木村先生のかけ声で起立して西南西を向いて食べてくれました。合唱コンクールゴールド金賞をとれますように!と願い事をしているのでしょうか。

 


2月4日 遅れての恵方巻(1)

2月になって初めてのご飯の日だったので節分メニューとして手巻きのりで恵方巻をつくって食べました。
「西南西どっち?あっち?」

 


2月4日 鉄格差

今日は小松菜を散らしてある魚のみぞれあんかけでした。魚種はタラです。大根は朝からおろし刃に付け替えて、調理場で大根おろしを作りました。小松菜で鉄をとってほしいのですが、小松菜がほぼ入ってない皿もあります。「鉄格差が広がってしまうから、均等にわけてくださーい」

 


2月3日 ネーブルで立春スマイル

今日は大矢野産のネーブルをカットして給食で食べました。酸味が程よく濃い味の旬のネーブルでした。今日のカットは「スマイルカット」と呼ばれます。笑った時の口の形に見えるからです。笑った顔を見るだけでも幸せになりますね。節分で邪気も払ってスマイルになれましたか?落ち込んでいる時は「はいはい」と思ってしまうかもしれませんが、笑えるようになったらネーブルをスマイルカットに切って笑ってください。
昨日が節分で日曜日だったため、幼稚園や保育園では今日豆まきをした園が多かったようでニュースになってました。笑える鬼の面くらいならまだしも、まだ「偽物の鬼」とわからないような幼い子たちをリアルな鬼であんなに泣かせないといけないのかなとも思いつつ、頼るお母さんもおらず逃げ惑う子どもたちを見て私は毎年勝手に心が痛んでおります(戦闘地域の子どもの映像を見た後だからかもしれません)。リアルな鬼の仮装の文化は、秋田のなまはげくらいなのですから、大人の仮装に子どもたちを付き合わせて泣かせなくてもいいのに、と思ってしまいます。そもそも日本の伝統文化としての節分は地域の差こそあれ、自分の心の中の鬼や家の中に宿る邪気を払うことであって、リアルな仮装の鬼を退治することではないのです。
皆さんが大人になった時、その行事で何を伝えたいのか、何を教えたいのか、怖い顔や武器を持って恐怖心を与えてでもいい子にさせたいのか、泣かせてまでも「鬼がまたくるよ」と言わないといけないのか、そういうことを考えて、穏やかな日本の文化としての節目の「節分」を迎えてほしいと心から願います。

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